2021/07/31

【初心者向け】Blender2.9の使い方 – 十字架のモデリングとテスクチャ作成

 

こんにちは、a-keyです。

今回はゲームでお馴染み、聖なる証である十字架をモデリングしていきます。

 

十字架という言葉を聞くだけでワクワクしますよね(しませんか………)。

十字架というシンボルはアニメーション作品やゲームの中で多用されており、その使い方はパッと思い浮かべただけで次のものがあります。

  • アクセサリーや武具等、身につけるもの
  • 攻撃や回復時のエフェクト
  • 背景や仲間が蘇生待ち状態のオブジェ

聖や生命のシンボルとして扱われますが、テスクチャで色を変えれば禍々しい姿となり汚染された生命にも見られる等、活用の幅が広がります。

万能すぎるので、さっさと始めましょうッ!


ちなみに「この記事に直接来たよ」という方や「今回の記事が難しかったよ」という方は以下の記事を読んでいただければと思います。

 

 本記事はblenderの使い方をメインに扱っており、複雑な操作方法は極力避けるようにしています。

今回の記事はBlender初心者を対象としており、以下の方々向けの内容となっています。

  • Blender2.9をインストールして放置している方
  • Blender2.9を始めたばかりの方
  • Blender2.9でテスクチャをやった事が無い方、やり始めた方


作業工程の確認

まずは毎度お馴染みになりますが、これからやる流れについて全体的に俯瞰します。

  1. 十字架のポリゴンメッシュを作成する
  2. 宝石のポリゴンメッシュを作成する
  3. ポリゴンメッシュへシームを設定する
  4. UV展開(十字架と宝石)
  5. 各展開結果をテスクチャと関連付ける
  6. テスクチャを描く

今回は十字架と宝石、二つのオブジェクトをそれぞれ作成します。

それら二つのオブジェクトを一つの展開図として、テスクチャに割り付けます。

 

モデリングをする際に参考とするモデルですが、私はGoogleの画像検索結果を使用しています。


各作業の内容について、以下で詳しく紹介していきます。


十字架のポリゴンメッシュを作成する

長さの単位を設定する

元となる正方形のメッシュを設置する前に、まずは寸尺を揃えます。

今回はアクセサリー向けに作成する予定なので単位はミリメーターとします。

プロパティ欄をシーンプロパティに切り替え、長さをミリメーターに設定します。


十字架部分のポリゴンメッシュを作成する

元となる正方形のメッシュポリゴンを配置します。

Shift + A -> メッシュ -> Cube を選択して、寸法を以下に設定します。

  • x = 5mm
  • y = 5mm
  • z = 5mm

編集の手間を省く為に、ミラーモディファイアを設定します。

ミラーモデファイアとは指定した軸を中心として、鏡合わせのように、左右で同じメッシュポリゴンを自動生成してくれます。

よって片側だけを造形すれば済むので、左右のバランスを気にせずに済みますし、何より作業量が半分で済みます。

プロパティ欄をモディファイアープロパティに切り替えモディファイアーを追加 -> ミラー を選択して下さい。

ミラーモディファイアの設定は次になります。

  • 座標軸 : X
  • クリッピング : ON
  • マージ : ON 0.1mm

クリッピングをONにすることで、中心線となる座標軸を越えて点を移動出来ません。

マージをONにすると、中心となる座標軸に複数の点がある場合、自動的にそれらの点を結合してくれます。


では実際に十字架のモデリングを行います。

オブジェクトモード -> 編集モード へ切り替えます。

テンキーの1 を入力して表面に表示を向けます。

面選択 に切り替え、上面を選択し、E -> Z で面をZ軸方向へ10mm押し出します。

左右に関しても同じく面選択を行い、それぞれを10mm押し出して下さい。

下面は20mm押し出します。

 

ただの十字の形では寂しいので、先端に少し細工を加えましょう。

加工できるように、十字の各先端部分にループカットを入れます。

テンキーの1 -> Ctrl + R でループカットを入れたい個所を選択して下さい。

  • 十字架の上及び左は、中点から10mmの位置でループカットを入れます。
    右側はミラーで自動生成されるので、ループカットは不要です。
  • 十字架の下の部分は、中点から20mmの位置とします。

辺選択 に切り替え、ループカットでいれた各辺をAlt + L Click -> S で以下の設定値で拡大します。

  • X : 1.5
  • Y : 1.0
  • Z : 1.5

 

ミラーモディファイアの適用を行います。

モディファイアはUV展開までに適用しておかなければ、正常にUV展開が実施出来なくなります。

これ以上、メッシュを操作しない状態にまでモデリングを終えたら、モディファイアは適用させましょう。

編集モード -> オブジェクトモード へ切り替えます。

プロパティ欄をモディファイアープロパティへ切り替えます。

追加したミラーモディファイアの右のアイコンにあるvをクリックし、適用を選択して下さい。


十字架の中心に配置する丸い宝石を作成する

十字架の中心に宝石を配置するので、球のポリゴンメッシュを作成します。

編集モード -> オブジェクトモード へ切り替えます。

Shift + A -> メッシュ -> UV Sphere を選択し、サイズや位置を以下に設定します。

  • セグメント : 8
  • リング : 4
  • 半径 : 2mm
  • 位置 : X = 0mm, Y = -2mm, Z = 0mm

生成した球は角があるので、表面を滑らかにします。

球を選択した状態で R Click -> スムーズシェード を選択して下さい。

 
以上で今回作成する十字架のモデリングは完了です。

 


ポリゴンメッシュへシームを設定する

今回は十字架部分と宝石の二つをモデリングしましたので、シームは以下の設定とします。

  • 十字架の表面
  • 十字架の裏面
  • 十字架の外周
  • 宝石(シームを設定しないでこのままUV展開する)

 

十字架(立方体)を選択し、オブジェクトモード -> 編集モードへ切り替えます。

辺選択 に切り替え、テンキーの1 -> Ctrl + L Click で表面及び裏面と外周を隔てる辺を選択します。

外周の底にある辺の一つを選択し、輪の状態にならないようにします。

選択を終えたら、Ctrl + E -> シームをマーク でシームを設定します。


UV展開(十字架と宝石)

シームの設定を終えたので、さっそく平面図に展開しましょう。

今回は二つのオブジェクトがある状態なので、両方を選択して展開する必要があります。

 

編集モード -> オブジェクトモード へ切り替えます。

Shift + L Click で球及び立方体のオブジェクトを選択した状態にします。

選択状態を維持したまま、オブジェクトモード -> 編集モード へ切り替えます。

A -> U -> 展開 を選択します。

作業領域のタブをLayout -> UV Editing へ切り替えます。

展開結果が重なってしまっている場合、欄外へ出してしまい、成形しながら並べます。

十字架の表裏は同じテスクチャとしたいので、きれいに重ねておきましょう。


もしも展開がうまくいかない場合には、展開したい個所を1か所ずつ選択して展開すると上手くいきますよ。


各展開結果をテスクチャと関連付ける

今回、二つのポリゴンメッシュを一つのオブジェクトと捉えて、UV展開を行いました。

なのでテスクチャとなる画像が1枚だけを作成することとなります。

作業領域のタブをUV Editing -> Texture Paint へ切り替えます。

+新規をクリックし、以下の設定でマテリアルを作成します。

  • 名前 : cross
  • 他 : 初期値のまま(気になる方は画像を参照ください)


十字架部分をテスクチャと関連付ける

最初に十字架のポリゴンメッシュとテスクチャとなる画像を関連付けます。

立方体を選択し、オブジェクトモード -> テスクチャペイント へ切り替えます。

A Keyを入力して全て選択した状態にします。

プロパティ欄をマテリアルプロパティに切り替え+新規をクリックしてマテリアルを作成します。


ベースカラーの右側にある丸(赤枠部)をクリックして、表示されるメニューの中から画像テスクチャを選択します。





ベースカラーの下が+新規 開くの表示に切り替わるので、左側にあるアイコンをクリックし、cross(テスクチャとなる画像)を選択します。

十字架部分の色が黒く染まれば、正常に関連付けが出来ました。





宝石部分をテスクチャと関連付ける

次は宝石部分ですが、処理の方法は十字架部分と同じです。

を選択し、オブジェクトモード -> テスクチャペイントへ切り替え、関連付けを行ってください。


オブジェクトが2つになってもやることは変わりませんが、少しだけ複雑になりますね。


テスクチャを描く

ここまで来たら、あとはテスクチャとなる画像へ色を置く作業となります。

描きたいオブジェクトを選択し、テスクチャペイントモードへ切り替えながら作業を進めていきます。

 

最後に

今回は立方体から十字架をモデリングし、テスクチャを貼るところまで行いました。

今までは一つのオブジェクトに一つのテスクチャを関連付けるだけでしたが、今回は二つのオブジェクトに一つのテスクチャを関連付け、色を塗り分けています。

 

では、今回のモデリングについて復習です。

  1. 十字架と宝石のポリゴンメッシュを作成する
    上下・左右で対象な形状をしている場合、ミラーモディファイアを設定すれば作業量が半分になります。
    ミラーモディファイアを設定する場合には、座標軸の設定を間違えないようにしましょう

  2. ポリゴンメッシュへシームを設定する
    シームの切り分けはUV展開の形状やテスクチャの描き方に影響します。
    どう展開するか? どう描くか? どうすれば作業しやすいか? を考えながらシームを設定していきましょう。

  3. UV展開(十字架と宝石)
    複数のオブジェクトを同時にUV展開出来ます。
    UV展開した時、重なり合ってしまったり、作業しづらい位置・角度だった場合、場外に一度、全て出してしまって並べ替えると良いです。

  4. 各展開結果をテスクチャと関連付ける
    たとえオブジェクトが複数あるのに対し、関連付けるテスクチャが一つであったとしても操作する方法は変わりません。

  5. テスクチャを描く
    ここまで来れば、ツールをどう使うかの話になります。
    Blender標準の描くツールって使い辛いので、見直したいですね。


今回、複数のポリゴンメッシュを使う操作方法について記事にしましたので、今度は複数のテスクチャを使う方法について纏めるのが良さそうですね。

形状も少しずつ複雑になってきていますし、これまで使ってこなかった機能を取り上げるのも良いかもしれません。


もし本記事を読んで作成出来たよという方やタメになったという方、またはここを詳しく書いて欲しいという方がいましたら、コメントを残していただけると幸いです。


今回も最後までお付き合いくださり、有難う御座いました。

Blenderに関する記事は他にもあります。

お時間がありましたら、そちらも目を通して頂けると嬉しいです。

 

【2021/08/10更新】

次のステップとして、草刈鎌のモデリング方法を記事にしました。

お時間のある方は、是非クリックをお願いします。

  

それでは、また次の記事でお会いしましょうッ!

 

2021/07/29

Blender初心者向け モデリング方法 - 湯呑みのモデリングとテスクチャ -

 

こんにちは、a-keyです。

今回はblenderの使い方を身に付ける為に、円柱を元に湯呑みをモデリングしていきます。

 

Blender初心者の方で前回の記事を見ていない場合、前回の記事から読んだ方が理解が深まると思います。

前回のモデリングをした時の記事は下記のリンクです。


本記事はblenderの使い方をメインに取り扱っています。

今回のモデリングは基本的な操作だけで行えますので、次のような方々向けの内容になっています。

  • Blender2.9をインストールして放置している方
  • Blender2.9を始めたばかりの方
  • Blender2.9でテスクチャをやった事が無い方、やり始めた方


それでは、今回も楽しくやっていきましょうッ!

 

 【初心者向け】Blender2.9の使い方 – 湯呑みのモデリングとテスクチャ作成

 

作業工程の確認

まず最初に、これからやる作業の工程について把握します。

  1. ポリゴンメッシュの湯呑みを作る
  2. ポリゴンメッシュへシームを設定する
  3. UV展開
  4. ポリゴンメッシュとテスクチャを関連付ける
  5. テスクチャを描く


見ての通り、作業の工程に関しては前回と相違ありません。

とはいえ、今回は自動生成したポリゴンメッシュ自体を使用せず、湯呑みの形となるようにモデリングしてからテスクチャを貼ります。

モデリングをする際に使用するコマンドは、今後覚えた方が良い基本操作しか使用しません。

 

モデリングする際にモデルとなる対象物ですが、私はGoogleの画像検索で出た結果を参考にしています。


ポリゴンメッシュの湯呑みを作る

長さの単位を揃える

作品を仕上げていく上で大きさはとても大切です。

今回の湯呑みだって、1メートルを超える大きなサイズにしたら、実際にアニメーションやゲーム等で取り入れて使おうとしても使いにくくなってしまいます(ネタで良いかもしれない)。


なので、長さの単位をミリメートルにします。

プロパティ欄をシーンプロパティに切り替え、長さをミリメーターに設定します。

これで今後、メッシュを操作していく際の単位がミリメートル単位になり、作り上げる3Dモデルの大きさが把握出来るようになります。

 

円柱のポリゴンメッシュを湯呑みに改造する

Shift + A -> Cylinder を選択し、円柱のポリゴンメッシュを用意して下さい。

ポリゴンメッシュを生成時に左下でサイズを指定できるので、次の設定にします。

  • 頂点:16
  • 半径:60mm
  • 深度:100mm
  • ふたのフィルタイ:なし

ふたのフィルタイをなしに設定することで、円柱の上下にふたが無い状態となります。

 

さっそく、円柱のポリゴンメッシュを改造していきましょう。

オブジェクトモードから編集モードへ切り替えます。

湯呑みは上が一番広くて、下に行くに連れて窄まっている形状をしているのが一般的ですので、まずは上面を広げます。

Alt + L Click で上面の点を全て選択し、S Keyでスケール調整を行います。

スケール調整時、Shift Keyを押しながらマウスカーソルで調整していくと、ゆっくり動くので思い通りの形になります。


次は底の形状を整えていきます。

底はなだらかな曲線を描いて窄めていきます。

Alt +L Click で底面の点を全て選択し、E -> Z KeyでZ軸方向へ押し出します。

押し出す長さは1マス程度(グリッド尺:1mm)で十分です。

押し出した点を選択した状態のまま、S Keyを入力し内側へ縮めます。

底面になだらかな傾斜が付くように同じ動作を、あと2回繰り返して下さい。 

すべて終えると、縦列には計5個の頂点が並んでいる形になります。

 

高台となる個所を整えていきます。

テンキーで7 -> 9を入力し、底面が前に表示するに切り替えます。

Alt + L Click で底面の点を全て選択し、E -> S で高台となる面を作成します。

面の作成を終えたら、F Keyで底面を閉じてください。

点選択から面選択へ切り替え、高台となる面を全て選択します。

テンキーで1を入力し、横から見た状態に切り替え、E -> Z でZ軸方向へ面を押し出します。


高台まで仕上がったので、湯呑みの形状が出来上がりました。

しかし、ちょっと全体的に角ばっていますよね。

全体的に丸みを帯びた形にしたいので、角を取る処理を加えます。

A -> R Click -> スムーズシェードを実施します。

スムーズシェードはその名前の通り、全体の角を取り滑らかにしてくれます


最後に厚み付けを行います。

現状のモデリングではペラペラの紙のような平面がつながり合っているだけです。

側面から見る分には問題ないですが、上面の視点から見ると違和感があります。

なので全体に厚みを付けて、湯呑みらしく整えていきます。

編集モード -> オブジェクトモード に切り替えて下さい。

A Key でオブジェクト全体を選択して、プロパティ欄をモディファイアープロパティに切り替え、モディファイアーを追加をクリックします。

ソリッド化のモディファイアーを選択すると肉付けがされますので、幅を以下の設定にしてください。

  • 幅:5mm
  • オフセット:初期値のまま

ソリッド化の右側にあるアイコンの中から、vを選択し、適用をクリックして下さい。

厚み付けを行ったソリッド化がペラペラのメッシュに適用され、立体的な造形になります。

これにてポリゴンメッシュの湯呑みが完成です。


ポリゴンメッシュへシームを設定する

今回作成している湯呑みは以下のパーツに切り分けます。

  • 湯呑みの中(液体の入る部分)
  • 湯呑みの外(手で持つ部分)
  • 底(高台の部分)

 

湯呑みの中を切り分ける

オブジェクトモード -> 編集モード へ切り替えて下さい。

テンキーの7を入力し、Z軸方向から表示して下さい。

辺選択にし、Alt + L Clickで湯呑の内側となる最も上の辺を選択します。

Ctrl + E -> シームをマーク で設定します。

 

湯呑みの底を切り分ける

テンキーの9 -> 8 -> 8を入力し、-Z軸方向の斜めから表示して下さい。

Alt +L Clickで高台の部分を選択し、Ctrl + E -> シームをマーク で設定します。


デザイン性を重視したい湯呑みの外側は円柱状だと塗りにくいので、切り開きます。



テンキーの1を入力し、Y軸方向から表示して下さい。

上部のシームから高台のシームまでの間を辺選択し、シームを設定して下さい。


UV展開

シームに沿ってUV展開を行います。

A -> U -> 展開 を選択して、作業領域のタブを Layout -> UV Editingへ切り替えます。

 

このままだと湯呑みの外側が弧を描いており、扱いにくいのでTexToolsで方形にします。

TexToolsを導入していない方はこちらの記事から導入下さい。作業効率が良くなります。


湯呑みの外側となる展開図を L Key + マウスカーソル で選択します。

UV -> Rectify で選択した展開図を方形にします。

変換した結果、グリッドの範囲から出てしまった場合、スケール(S Key)で縮小してサイズを整えます。

また湯呑みの外側は縦方向より横方向の方が自然に描けるので、選択や移動、回転で平面図の位置を調整します。


ポリゴンメッシュとテスクチャを関連付ける

最初にテスクチャとなる画像を新規作成します。

作業領域のタブをUV Editing -> Texture Paint へ切り替え+新規をクリックします。

新規画像のポップアップが出てくるので、次のように設定します。

  • 名前:cup
  • 他:初期値のまま(気になる方は画像を参照ください)

OKを選択すると、黒色の画像が配置され、展開した十字が白い罫線で引かれた状態になります。


次にテスクチャとなる画像をポリゴンメッシュに関連付けます。

右側のプロパティ欄をマテリアルプロパティに切り替え+新規をクリックしてマテリアルを作成します。

作成したマテリアルの設定欄の中で、ベースカラーの左側に黄色い小さな丸(赤枠部)があるので、それをクリックして、画像テスクチャを選択します。


すると、ベースカラーの下が+新規   開くに切り替わります。

+新規の左側にアイコン(赤枠部)があるので、それをクリックして、cup(テスクチャとなる画像)を選択して下さい。

湯呑みが真っ黒になれば、関連付けに成功です。


テスクチャを描く

右側のプロパティ欄をアクティブツールとワークスペースの設定へ切り替えます。

平面図と立体図の違いについては前回の記事で取り上げていますので、知りたい方はこちらの記事を参照してください。

完成した状態は次の通りです。


美的センスが無い? デザインの勉強を頑張りますので、今は勘弁して下さいorz


最後に

今回は円柱を改造して湯呑みを作り、テスクチャを貼るところまで実施しました。

前回に引き続き、テスクチャまで終えた作品を作ったので、一緒にやっている方は手順についてだいぶ慣れたのではないかと思います。

 

記憶にとどめる為に、今回やった内容について復習です。

  1. ポリゴンメッシュの湯呑みを作る
    平坦な円柱でも押し出しやスケールを使えば複雑な形状に仕上げられます。
    全体的な滑らかさが欲しい場合、スムーズシェードで実現出来ます。
    ソリッド化を行えば、平面しかないポリゴンメッシュに立体感を作れます。

  2. ポリゴンメッシュへシームを設定する
    UV展開時にどのように切り分けるか考えながら、シームを設定しましょう。
    シームの入れ方で、テスクチャのやりやすさが変わってきます。

  3. UV展開
    細かい造形を描きたい場合にはUV展開した結果を方形にした方が良いです。
    TexToolsを活用して、作業効率化を図りましょう。

  4. ポリゴンメッシュとテスクチャを関連付ける
    テスクチャとなる画像を用意したら、必ずポリゴンメッシュと関連付けましょう。
    関連付けないと私みたいに頭をひねって「出来ない」と嘆く時間が増えます。

  5. テスクチャを描く
    実際にポリゴンメッシュばかりやっていた私が思うに、「描く」行為が大切です。
    描く機会が無ければ、描く方法が身につきません。
    どう描くか、が私の課題になりつつあります。

今後の予定ですが、複数のポリゴンメッシュを使ったモデリングを行っていこうと考えています。

それが次回なのか、それとももっと先なのかは、次の記事を楽しみに待っていてください。


もし本記事を読んで作成出来たよという方やタメになったという方、またはここを詳しく書いて欲しいという方がいましたら、コメントを残していただけると幸いです。


今回も最後までお付き合いくださり、有難う御座いました。

Blenderに関する記事は他にもあります。

お時間がありましたら、そちらも目を通して頂けると嬉しいです。


【2021/07/31更新】

次のステップとして、十字架のモデリングとテスクチャ作成方法を記事にしました。

お時間のある方は、是非クリックをお願いします。

 

それでは、また次の記事でお会いしましょうッ!


2021/07/26

Blender初心者向け - 立方体にサイコロのテスクチャを貼る -

こんにちは、a-keyです。

Blenderで失敗した経験を踏まえて、3Dモデリングをした後にテスクチャを貼り完成させるまでを記事にしていきます。

ちなみに失敗を綴った記事はこちら。

 

今回は私の備忘録を兼ねて記事を作成するのを趣旨としていますが、以下のような方々は一緒に作業できるレベルになっています。

  • Blender2.9をインストールして放置している方
  • Blender2.9を始めたばかりの方
  • Blender2.9でテスクチャをやった事が無い方、やり始めた方

それでは、楽しくやっていきましょうッ!


Blender初心者向け - 立方体にサイコロのテスクチャを貼る -

 

作業工程の確認

工程の話が出てくると仕事をしているような心地になりますが、これからやろうとする行動について箇条書きで纏めていきます。

  1. ポリゴンモデリングを作る
  2. ポリゴンモデリングをUV展開する為にシームを設定する
  3. UV展開する
  4. テスクチャとなる画像を用意する
  5. テスクチャとなる画像とポリゴンモデリングを関連付ける
  6. テスクチャとなる画像に着色する


今回、作成する形状はサイコロとします。

サイコロを知らない方の為に説明しますと、正方形のオブジェクトの表面を白く塗りつぶし、各面の中央に1~6個の点を配置して、それぞれを赤か黒に塗分けます。

遊び心のある方は四五六サイやピンピンピンッ! にしてください。班長が喜びます。

 

テスクチャの工程をメインに書いていきたいので、メッシュポリゴンによるモデリングそのものは今回は行いません。 

代わりに自動で生成できる立方体を使用して、操作を簡単にします。



ポリゴンモデリングを作る

Blender2.9を立ち上げ、新規ファイルGeneralを選択して下さい。

ライトや不要なオブジェクトが配置された画面からスタートしますが、それらは全て削除して空の状態にします。

 

ちなみに、全てのオブジェクトが削除された状態から開始する設定は以下で纏めています。

削除するのが面倒な方はこちらの記事を参考に設定して下さい。

 

作業領域が空になったら、Shift+A -> メッシュ -> Cubeを選択して、正方形のポリゴンメッシュを1つ生成して下さい。


正方形のオブジェクトへシームを設定する

表示をオブジェクトモードから編集モードへと切り替えます

編集モードでは辺選択にして、Shift+L Clickで正方形の辺が十字型に選択できるように選択していきます。

選択し終えたら、Ctrl+E -> シームをマーク を選択します。

 

ポリゴンモデリングにシームを設定したので、UV展開するための準備が整いました。


UV展開する

シームを設定し終えたら、A Key -> U Key -> 展開 を選択します。

作業領域のタブをModeling から UV Editingに切り替えると、正方形のオブジェクトがシームを付けたとおりに平面となって展開されています。

 

上の画像で言うと、左側の十字が正方形を展開した結果となります。

今後、この十字型のオブジェクトへ作業を行っていきます。


テスクチャとなる画像を用意する

この状態ではテスクチャとなる画像が無く、描いた内容をオブジェクトへ反映できません。

なので、最初に画像を用意します。

作業領域のタブをUV Editing から Texture Paint へ切り替えて、+新規をクリックします。

新規画像のポップアップが表示されますので、以下の設定にしてください。

  • 名前:Saikoro
  • 他:初期値のまま(気になる方は画像を参照してください)


OKを選択すると、黒色の画像が配置され、展開した十字が白い罫線で引かれた状態になります。

 

テスクチャとなる画像とポリゴンモデリングを関連付ける

右側のプロパティ欄をマテリアルプロパティに切り替え+新規をクリックしてマテリアルを作成します。

作成したマテリアルの設定欄の中で、ベースカラーの左側に黄色い小さな丸(赤枠部)があるので、それをクリックして、画像テスクチャを選択します。


すると、ベースカラーの下が+新規   開くに切り替わります。

 

 

 

+新規の左側にアイコン(赤枠部)があるので、それをクリックして、Saikoro(テスクチャとなる画像)を選択して下さい。

正方形のオブジェクトの色が切り替わり、真っ黒になります







テスクチャとなる画像に着色する

右側のプロパティ欄をアクティブツールとワークスペースの設定へ切り替えます。

切り替えたプロパティ欄には彩色に必要となるツールや色がありますので、それらを選択して描いていきます。

描く場合、平面図及び立体図の両方に実行出来ますが、以下のように役割が異なります

  • 平面図
    彩色をする際にメインとして使用する領域。3Dモデルとして使用する際にはこちらの色が出やすく、かつ細やかな絵付けを行うのに適している。
  • 立体図
    補助的な色付けに使用する。平面では場所を把握出来ない場合の位置合わせやラフに描いて問題ない時に適している

今回は各面を立体図で塗り、1~6の点を平面図で塗りました。


 

テスクチャの作業を終えたので、全ての工程を終えました。


 

最後に

Blender2.9でテスクチャを貼る方法について、一連の工程が分かるように紹介しました。

 

単純な立方体に黒と赤の点を打つだけの簡単な作業ですが、これでも立派なテスクチャです。 

複雑なモデリングになると、ポリゴンオブジェクトが複数個になったり、1つの画像に複数のUV展開が描かれていたりしますが、基本的な流れは変わりません。

同じ工程を何度も繰り返していくうちに、自然と操作に慣れていき身につくようになります。

 

今回、実施した作業について復習します。

  1. ポリゴンモデリングを作る
    Blenderを作る上で必須となるShift+Aを使用しました。覚えておきましょう。

  2. ポリゴンモデリングをUV展開する為にシームを設定する
    UV展開にて切り開く位置を設定します。
    辺を選択し終えたら、Ctrl+E -> シームをマーク で設定出来ます。

  3. UV展開する
    シームを設定し終えたら、A -> U -> 展開 を選択します。
    作業領域のタブをUV Editingに切り替えると、展開結果が表示されます。

  4. テスクチャとなる画像を用意する
    UV展開だけではテスクチャを描けないので、画像を用意します。
    作業領域のタブをTexture Paintに切り替えて、+新規から画像を用意しましょう。

  5. テスクチャとなる画像とポリゴンモデリングを関連付ける
    画像とポリゴンモデルを関連付けて、画像に描いたものを反映されるようにします。
    ベースカラーを画像テスクチャにして、4項で作成した画像を関連付けましょう。

  6. テスクチャとなる画像に着色する
    思いのままにペンを平面図か立体図に走らせましょう。
    ツール群は、プロパティ欄のアクティブツールとワークスペースの設定にあります。

 

サイコロのモデリングは作れましたか?

もし本記事を読んで作成出来たよという方やタメになったという方、またはここを詳しく書いて欲しいという方がいましたら、コメントを残していただけると幸いです。


今回も最後までお付き合いくださり、有難う御座いました。

Blenderに関する記事は他にもあります。

お時間がありましたら、そちらも目を通して頂けると嬉しいです。


【2021/07/29更新】

次のステップとして、湯呑みのモデリングとテスクチャについて記事を書きました。

お時間のある方は、是非クリックをお願いします。


それでは、また次の記事でお会いしましょうッ!

2021/07/17

読書用端末としてKindle Paperwhite(広告付き)とiPad Air3を比較調査してみた

「Kindle Paperwhite買おうか、買わないか、俺はどうすればいいんだ」

 「読書用端末に1万も払う価値があるのか分からない」

購入する前は私もそういう風に考えていました。

Kindle Paperwhiteとその付属品一式
 

読書用端末としてKindle Paperwhite(広告付き)とiPad Air3を比較調査してみた

 

こんにちは、a-keyです。

今回は読書用端末として名を馳せるAmazon Kindle Paperwhiteについて紹介します。

 

正直言って、読書用端末とは言われているもののKindle Paperwhiteを買うのに1万も払うのってどうだろう? って思っちゃいますよね。

実は私もそんな考えを持っていました。

 

タブレット端末だとは言え、ネット検索機能は試験段階だし、Google StoreやApple Storeでアプリを入れれるわけでもない。

そもそも画面はモノクロだから、もしもYoutubeを観れたところで昭和のテレビを体験するに過ぎない。

Kindle Paperwhiteは本を読む為に購入するのであって、それ以外の機能は期待できない。

なのに、1万程度も支払うなんて、無駄じゃない? と考えていました。


そんな私が結果的にKindle Paperwhiteを買った理由は、

 

「最高の読書環境を体験してみたい」

 

という、言い逃れも出来ない興味本位です。


私達が何処かに遊びに行ったり、勉強会に参加したりすれば、1万なんて気が付けば使っちゃっています。

その費用を「最高の読書環境の体験」学習に使うと決めました。

そして、数か月前のAmazon プライムデーの時、プライム会員になりKindle Paperwhiteを購入しました。


体験学習の目的で買った私が実際にKindle Paperwhiteを使ってみて感じたメリットやデメリットについて、以下で記載していきます。



Kindle PaperwhiteをiPad Air3と比較してみる

私はKindle Paperwhiteを買う以前からiPad Air3を所持しています。

そして、iPad Air3へKindleアプリを入れて、読書していました。

iPad の読書も快適なんですよ。

画面広いし、クリアに映るし、レスポンスも問題ない。

不満のフの字も見当たらない環境で読書をしていたので、せっかくだからiPad Air3とKindle Paperwhiteとを比較してみます。



iPadにKindleアプリを入れて読書をするメリット

iPadを読書ツールとして使用するのは、Kindle Paperwhiteを買った後でさえ、そのメリットが失われないほどに読書に適した環境です。

  1. 画面サイズが広くて、大体の電子書籍は両開き状態で表示可能
    ディスプレイサイズの広さはそのまま表示できる面積に直結するので、iPad Air3の広さがあれば大判の書籍であれ、雑誌であれ両開き状態で読んでいく事が出来ます。

  2. ページ送りやラインマーカーはレスポンス無く行える

  3. バッテリ持ちがよく、1日中読んでいても問題にならない
    Apple製品はバッテリ持ちが良いので、フル充電していれば1日中読んでいてもバッテリ切れが起きずに済みます。
    バッテリの残量を気にしながら読書しても、読んだ気になれませんよね。



iPadにKindleアプリを入れて読書するデメリット

上述した通り、iPadは読書するのに不自由しない環境が整っていますが、「これはちょっと……」という点もあります。

  1. iPadは重すぎて、サイズが大きすぎる
    iPad Air3はタブレット端末の中では軽量な方に位置していますが、仰向けになってiPadを手にもって読もうとしたら、「あれ、筋トレしているのかな?」って思ってしまいます。
    腕にズシッとくる重量感はiPadの名前を「iPad Arm Training」に変えたくなります。
  2. 読書を邪魔する誘惑が多い
    iPad Air3はApple Storeから色々なアプリを入れられて便利ですよね。lineやtwitterでやり取りできるし、Webで分からないことを検索できるし、不自由ありません。
    読書中には、この便利さ全てが誘惑となって邪魔しに来ます。通知が来れば集中が切れ、ひょんにもWeb検索始めたら泥沼にはまってWebから帰ってこれなくなる。
    気が付けば読書なんて忘れてしまうでしょう。
  3. 防水機能が無い
    何気に私が一番気にしているのが、この防水機能の無さです。防水機能が無いということは、紙媒体と同じ環境でしか読めません。つまり、本が読めない環境では読書は不可能なので、読書をする時間の量そのものを変えられないのです。



Kindle Paperwhiteを利用するメリット

iPad Air3でデメリットだった面が、Kindle Paperwhiteでは全てメリットになっています。

  1. 軽い、持ちやすい
    本当にこの一言。あまりに軽すぎて、iPad Air3には鉛が仕込んであるんじゃないのかと疑うほどです。大きさも調度良く、片手で持って操作するのに不自由しません(ちなみに私の手は小さい方で、例えるならば海外製ゲーミングマウスを使おうとしても指の長さが足りずに断念しています)。
  2. 読書専用端末 = 誘惑が無い
    驚くほどに誘惑がありません。だって、Kindle Paperwhiteはあらゆる機能が制限されており他のアプリが入っていませんので、誘惑が起きようがないのです。その為、自分自身の集中力が続く限り読書を永遠と続けていられます。
    私は読書をずっと続けていて、いつの間にか休みが終わってしまったくらいです。
  3. 防水機能とカメラ無しの機体構成はどこでも使える
    私は何気に気に入っている点です。紙媒体の本や防水機能が無い電子書籍リーダーでは読書できる環境は変わりませんでしたが、防水機能が付与されることで既存の枠組みの外で活躍出来ます。入浴、プール、海水浴、釣り、滝行といった、電子機器にとって天敵となる水のある環境で利用できるのです。
    それに、カメラもついていないので、如何わしい目的で利用していたと疑われることもありません。仮に疑われたとしても、相手の誤解が簡単に解けるのは言うまでもありません。

さらにKindle Paperwhiteだけにしかない良い点があり、見方によってはiPad Air3の完全上位互換的立ち位置に立っていると感じています。

  1. 他者がマーカーした所を教えてくれる
    読書中に他の読者の方々がマーキングした文節を教えてくれます。この機能を最初に見た時、本当に便利だと感じました。というのも、他の読者がマーキングしている個所はその書籍にとって重要と思われている個所なので、その文節を記憶しておけば書籍の話題を挙げた際に意識を共有しやすくなります
  2. 画面が小さい ≠ 文字が小さい
    実は文字サイズが自動で調整されて、読みやすい大きさで表示されます。サイズを変えたい場合はピンチアウト(2本の指で広げる)すれば、文字サイズを変えられますので、画面の小ささが不利になる状況はありません。
  3. バッテリ効率が恐ろしく高い
    Kindle Paperwhiteは恐ろしいまでの省電力設計がなされており、その実力はiPad Air3と比較できないほどに優秀です。満充電してからひと月の間、日々使用し続けていますが、未だに充電せずに利用できます
  4. 画面のバックライトが優しい明るさ
    本当の紙のような優しさという売り文句の通り、液晶のバックライトが優しいので、就寝前に読んでも目がチカチカする現象が起きにくいです。

 

 

Kindle Paperwhiteのデメリット

Kindle Paperwhiteのメリットを挙げたように、iPad Air3と比較して、圧倒的に読書に適した環境が整っています。

とはいえ、やっぱり「全てにおいて万能か?」と問われると、首を縦には振れません。

実はKindle Paperwhite特有のデメリットも持ち合わせており、iPad Air3の完全上位互換には成り切れない側面があります。

  1. モノクロ表示 = 図解やグラフ・イラストが判読出来ない
    モノクロ表示って時点で察した方もいると思いますが、色分けして表示している書籍の場合、判読できません。私の場合、パソコンを使って何かを作る系の本をよく読んでいるのですが、この手の書籍は色分けや配色方法が細やかに載っています。ですが、Kindle Paperwhiteではその色が見えないので、この手の書籍を読む場合、iPad Air3を使うようにしています。
  2. 処理能力が低く、レスポンスが悪い
    省電力設計を実現する為に、処理能力が低く設定されています。その為、画面を切り替える為にタップしたとしても、直ぐには処理が実施されません。「あれ、タップしたよね?」って不安になるころに画面が切り替わります。
    ラインマーカーを引く時もやっぱりレスポンスが悪いので、地味に時間を要します。待った末に別の個所が選択されてしまい、「引きたい個所はここじゃないよ」的な状況になってしまい端末をぶん投げたくなる時もあります。

上記したデメリットは致命的なものなんですよね。

快適に読んでいる時にこれらの問題に直面すると、地味にストレスになります。

発生する要因としては、いずれもマシンスペックの低さが起因となっていますので、私が試した限り解決方法はありませんでした。

 

 

Kindle Paperwhiteを買った方が良いの?

iPad Air3とKindle Paperwhiteを比較して、各々のメリットとデメリットを挙げました。

最高の読書環境と言われているKindle Paperwhiteですが、やはりデメリットがあり、完全な意味でiPad Air3の上位互換とは言えませんでした。


とはいえ、iPad Air3の上位互換になれない理由は、Kindle Paperwhiteで読むのに適さない書籍の分野に限られます。

読んでいる書籍が図解で読者に分かりやすく説明しようとしているものであったり、カラーの挿絵に使っていたり、数値をグラフ化していたりするものであれば、Kindle Paperwhiteのデメリットばかりが目についてしまいます。

他方、読んでいる書籍が活字主体の小説であったり、専門書であったり、モノクロ表示で十分に理解出来る図解・グラフを描いた書籍であったりすれば、iPadを選択する必要もなく、Kindle Paperwhiteで快適に読むことができます。


「Kindle Paperwhite = 最高の読書用端末」である為には、Kindle Paperwhiteに適した書籍の分野を読む必要があります。

私達、人でさえ適材適所という言葉で言われているのですから、Kindle Paperwhiteだって適材適所でなければ、その真価を発揮出来ないのは言うまでもありませんね。


貴方が読もうとしている書籍はどのようなジャンルでしょうか?

 

図解本や料理・レシピ本、画集、 趣味本ならば、Kindle Paperwhiteは買うべきではありません。

Kindle Paperwhiteが苦手な分野ですので、無駄な買い物になります。

 

それらではなく、小説や専門書、自己啓発本のように活字が主体となっているのであれば、Kindle Paperwhiteは最高の読書用端末となります。

Kindle Paperwhiteは、貴方へ最高の読書環境を体験させてくれます。


最高の読書環境に興味ありませんか?



2021/07/16

【Blender】無料アドオンTexToolsを導入してUV展開を効率化する方法

こんにちは、a-keyです。

今回はBlenderをやっていて、不便だなと感じていたUV調整を簡単にしてくれる画期的なアドオン"TexTools"の紹介です。


【Blender】無料アドオンTexToolsを導入してUV展開を効率化する方法


TexToolsって何?

TexToolsとは、renderhjsさんが3dsMax(有料3Dモデリングソフト:オートデスク社)用に開発したものをBlenderでも使えるようにした無料のアドオンです。

 

BlenderでUV展開を行う過程でメッシュを方形に整える場合がありますが、オリジナルの機能を利用すると手間が多く、時間がかかります。

TexToolsを利用すると、その手間が解消され作業効率の向上が見込めます。


TexToolsの導入方法を紹介

無料アドオンTexToolsはgithub.comに上がっています。

下記のサイトにzipファイルがありますので、ダウンロードして下さい。


zipファイルの場所は以下の場所です。私が導入した時のバージョンは1.4.4でした。

 

blender にアドオンを追加します。

編集 -> Preferences -> アドオン

Install...をクリックして、先ほどダウンロードしたTexToolsのzipファイルを選択して下さい。(解凍は不要です)


アドオンを追加すると"UV: TexTools"のチェックボックスが出てきますので、チェックを入れて有効にしてください。


これでUV展開を実施していく際にTexToolsが使用できるようになりました。


TexToolsでUV展開を方形に整える

TexToolsにはいくつか機能がありますが、その中でもメッシュを方形に整えるものが利用頻度が高いです。

 

使い方はとても簡単です。

最初に整えたいメッシュの中央付近にあるものを面で選択します。

その状態でL Keyを入力してメッシュ全体を選択状態にすると、最初に選択したところが白く染まった状態で全選択状態となります。

先ほど入れたTexToolsをつかいます。

UV -> Rectify を選択して下さい。

たったの3ステップで方形になりました。


オリジナルの機能の場合、メッシュの位置を自分で調整する必要があり、時間ばかりがかかっていましたが、TexToolsならば1分程度で済むので、作業効率が大幅に向上します。

このアドオンを作ってくれた方、神だわ。

 

最後に

今回はTexToolsについて紹介しました。

UV展開に時間のかかっている方、もっと気軽にモデリングをやりたいという方、ぜひTexToolsを導入してみては如何でしょうか。

 

それでは、また次の記事でお会いしましょうッ!

2021/07/09

Windows8.1 のディスク使用率100%を解消する10の設定

「2021年になっても、まだWindows8.1を利用しているの?」

「だって業務上、使い続けないといけない状況なんで……」

こんな状況に陥っている人、少なからずいますよね?

 

Windows8.1のタスクマネージャーに表示されるディスク使用率が100%になる問題を10の設定で解消します。

 Windows8.1 のディスク使用率100%を解消する10の設定

 

こんにちは、a-keyです。

今回は私の知り合いから寄せられた相談を元に、記事を作成しました。

冒頭のやり取りの通り、業務の都合上、仕方がなくWindows 8.1を使い続けている友人が私にはいます。

正直に言って、Windows 8.1を使い続けているWindowsユーザって猛者ですよね。

私はWindows 8.1のUI全般が使い辛かったので、Windows10無償アップグレードが来たら、直ぐにアップグレードしてしまいました。

 

とはいえ、 業務で使用しているアプリケーションやサーバ間の連携等、何かしらの事情でWindows 8.1から変えられずに未だに使い続けているユーザがいるのは間違いありません

今回はそんな方々がディスク使用率100%を維持してしまい、速度低下に悩みながら日々の業務をこなさざるを得ない環境を解決へと導ける内容にしました。

それでは、さっそく行ってみましょうッ!


Windows 8.1のサポート期限はいつまで?

Windows 8.1ユーザへの警告ではありませんが、サポート期間について調べました。

Microsoft公式によると、Microsoftの製品サポートは合計10年と定められています。

  • メインストリームサポート : 製品販売後から最低5年間
  • 延長サポート : メインストリームサポート終了後から最低5年間 

 

Windows 8.1は既に延長サポートに入っており、2023年1月10日に終了します。

Windows 8.1が販売を開始したのが2013年11月13日ですし、かつ後継であるWindows10への無償移行が実施されてしまった現状では、Windows 8.1が終了の方向へ向かっているのは仕方が無いのかもしれません。


もうWindows 8.1をWindows10へ無償でアップグレード出来ないの?

表向きは出来ない事になっています。

しかし、Windows 7やWindows 8.1が半強制的にWindows 10へとアップグレードされていった経緯があったように、MicrosoftはWindows 10でOSを統一していきたい意向があるように感じます。

 

その為、Windows 10のOSのインストーラーをWindows 7, Windows 8, Windows 8.1 のマシンで起動すれば無償でアップグレードが出来ます

 

もう、Windows 8.1には耐えられないという方、ぜひお試しください。


Windows 8.1のディスク使用率100%を解消する前の確認事項

  • Windows Update がかかっていないか

    「ディスク使用率100%になって、処理が重いから面倒見てよ」
    そう言われて預かると、大体がWindows Updateに向けて準備をしているか、Updateされた直後でファイルを操作しているかのどちらかが多いです。

    対策として、一晩か二晩ほどパソコンの電源を入れっぱなしにしてください。

    新しいデータの読み書きの際、Windowsはファイルの位置を高速で把握する為にインデックスを割り振っています。
    このインデックスの割り振りによってディスクドライブへのアクセスが急激に増えてしまい、結果的にディスク使用率が爆上げ状態になっているケースがほとんどです。
    可能な限りシステムへ処理能力を渡してあげるのが、早く終わらせる秘訣ですので、ユーザである我々が使わない時間帯に電源を入れておくのが大切です。

  • 不審なソフト・悪意のあるウィルスが紛れ込んでいないか

    「そんなソフトは言っていないよ」と笑っていませんか?
    案外、意図せずして入れてしまっているパターンが多いです。

    対策として、次のサービズのいずれか(むしろ両方)を実施して下さい。
    1. トレンドマイクロのオンラインスキャン
    2. ノートンパワーイレイサー

    無償で使えますし、何も問題が生じていないのが客観的に分かります
    以前、預かったパソコンに悪意のあるソフトウェアが入っており、それによってディスク使用率が爆上げされていた事故が起きていたケースがあります。
    悪意のあるソフトウェアによって引き起こされている場合、どんな設定を行っても無意味になってしまうので、現状の把握は非常に大切です。


Windows 8.1のディスク使用率100%を解消する設定(初級編)

確認作業を終えたので、さっそくディスク使用率を100%にしない設定を行っていきます。

まずは初級編という事で、Windows 界隈で悪の権化として扱われている不要な設定から取り除いていきます。

  • 高速スタートアップをオフにする

    コントロールパネル -> システムとセキュリティ -> 電源オプション -> 電源ボタンの動作の設定
    電源の設定で高速スタートアップをOFFにします
    電源ボタンの定義とパスワード保護の有効化という設定画面で、「高速スタートアップを有効にする(推奨)」(赤枠部)があります。
    外す際は「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックする事で、変更できる状態になります。

    高速スタートアップのチェックを外して下さい。

    高速スタートアップとは書いて字の如く、起動が素早く終わる為の設定項目です。
    実際には不確かな設定値を読み込んで不具合を発生させる可能性が高く、多くの場合、オフが推奨となっています。

  • IPv6をオフにする

    コントロールパネル -> ネットワークと共有センター -> アダプタ設定の変更 -> ”変更したいアダプタを選択して"右クリックからプロパティを開く
    アダプタのプロパティ:IPv6を使ってない場合、OFFにします
    この接続は次の項目を使用します欄で、「インターネットプロトコルバージョン 6(TCP/IPv6)」という項目があります。

    IPv6のチェックを外して下さい。

    IPv6とは現在、主流となっているIPv4に変わる次世代の通信プロトコルです。
    現在の速度でIPv4を使って行ってしまった場合、割り振れる限度を超えてしまう為、IPv6が誕生しました。
    とはいえ、この設定値はパソコンのみならずLAN機器や契約しているプロバイダもIPv6に対応している必要があります。

 

Window 8.1のディスク使用率100%を解消する設定(中級編)

初級編はいわばパソコンを使っていく上で不具合が生じにくくさせるおまじないです。
次は実際に処理やアクセスに関わる設定を実施していきます。

  • 表示パフォーマンスの調整

    コントロールパネル -> システムとセキュリティ -> システム -> システムの詳細設定 -> システムのプロパティ -> パフォーマンスオプション
    パソコンの能力を無駄に使わないように、表示パフォーマンスを適切にしましょう。

    タブ[視覚効果]のチェックボックスを有効にすることで、画面表示を豊かにできます。
    画面表示を豊かにすることは、すなわちパソコンに負荷をかけることと同義です。

    チェックボックスを画像の赤枠部と同じようにして下さい。

    やってみて違和感があると感じたら、その項目を有効にすれば元に戻ります。

    むしろもっと削って良いと感じた場合、削ってしまうのも一つの手です。

  • 不要なサービスの停止

    Windows Key + R で"ファイル名を指定して実行"を呼び出す -> services.msc
    不要なサービスを止める事で、パソコンにかかる負荷を軽減できます。

    サービスは多ければ多いほど良かったのは古き良き時代の話で、現代では自分の身の丈に合ったサービス(ベストエフォート)が求められています。
    パソコンのサービスについても、やはりベストエフォートに設定するべきです。

    初期の状態では絶対に使用しないサービスが動いているので、次にあげるサービス群を停止して下さい。
    1. Smart Card
    2. Smart Card Removal Policy
    3. Remote Registry
    4. Bluetooth Suppert Service
    5. FAX
    6. Problem Reports and Solutions Control panel Support
    7. Peer Name Resolution Protocol
    8. Peer networking Grouping
    9. Peer networking Identity Manager
    10. Superfetch(SysMain)
    11. IP Helper

  • One Driveのデバイス間同期を制限する

    PC設定 -> OneDrive -> 同期の設定
    One Driveによる同期は不要です。
    PCの設定を同期する必要性が無いので、この設定はオフが推奨です。

    私の友人の場合、パソコンはMicrosoftアカウントと紐付けていなかったので、機能制限として自動的にオフになっていました。

  • システムの保護を無効にする

    コントロールパネル -> システムとセキュリティ -> システム -> システムの詳細 -> システムのプロパティ -> タブ[システムの保護] -> 利用出来るドライブで対象とするドライブを選択して、構成をクリック

    システムの保護を無効にしてください。

    データ上の不具合が生じた際に、システムの保護を有効にしておけば復元出来る可能性があります。
    あくまで可能性であって、確定ではありません。
    不具合が生じた際に不確かなWindowsの機能に頼るより、もっと確実にバックアップを取れる体制やRAIDを構築するなど、確実に復元出来る条件を選択するべきです。

 

ここまでの設定を行うことで、友人のパソコンはディスク使用率100%の状態から脱しました。

この問題は原因の特定が非常に難しいので、どのタイミングで改善するのかが断定出来ません。

恐らく、色々な要素が絡まり合って、起きてしまっている現象なんでしょうね。

 

Windows 8.1のディスク使用率100%を解消する設定(上級編)

ここからは私自身は試していないけれど、もしも解決しなかったらやろうかなって思っていた内容です。

金銭的な問題やパソコンの分解・組立作業なんかも視野に入れる必要があります。

  • 物理的なメモリ量を増加させる(メモリ増設)

    ディスク使用率が高くなる原因の一つに、物理メモリの不足が挙げられます。
    Windows OSは物理メモリが不足している場合、その一部をディスクドライブで代用する機能がありますが、ディスクドライブはメモリと違いデータの読み書きが遅い為、処理が滞りがちです。

    物理メモリが不足する原因として、Windows 8.1ユーザの多くはWindows XPの知識でマシンスペックを考えていた時代なので、実際に必要となる物理メモリの量を過小評価する傾向にある為です。

    OSが32bitの場合、メモリは4GB未満まで搭載出来るので、物理メモリの追加を行うことでディスク利用率の減少が見込めます

  • ディスクドライブが故障する前兆かもしれない

    ディスクドライブ利用率が高まる原因に、ディスクドライブ自体に故障が起きており、データの読み書きが失敗している可能性があります。
    HDDの場合、金属の円盤が高速で回転する構造をしており、モータや円盤の軸が劣化していきます。
    HDDが劣化すると、読み書きをするときに何かを引っ掻くような音が鳴ったり、ぶつかる様な音が聞こえたりします。
    このような症状が起きたら、故障する前兆なので対策が必要となります。


    私の場合、HDDやSSDにクローンを作成し、延命措置を図ります

 

上級編の内容はいずれも金銭的な問題や、パソコンの分解・組立、パーツのクセを知る必要があるので、知っている人か、パソコンショップの店員にやってもらうのが無難です。

 

それでもWindows 8.1を使い続けますか?

今回、タスクマネージャーに表示されるディスクドライブの使用率を緩和する為の方法を示しました。

これらを実行することで解決したのならば、嬉しい限りです。


とはいえ、今後もWindows 8.1を使い続けるのが妥当なのか、私は疑問視しています

Windows 8.1は2023年1月には延長サポートが終了するので、セキュリティの面で脆弱になっていくのは言うまでもありません。

対応するアプリケーション群も失われていき、機能を制限して利用せざるを得ない環境がやってくるのは間違いありません。


業務上、仕方がなく使っているWindows 8.1のそのマシンは、いつか業務を止める存在に変わります。

そうなる前にWindows 10への移行を果たし、今後やってくるWindows 11への対応に備えた方が長期的に正しいのではないかと私は考えています。


この考えを友人に語った所、「決めるのは会社であって、俺じゃない」と返ってきました。

私は「世知が無いな」と苦笑しました。


今回の記事は如何だったでしょうか?

もし「このやり方で解決したよ」とか「この設定は止めた方が良い」とかアドバイスがありましたら、ぜひコメント欄にお願い致します。


なお、本記事の内容によりいかなる不利益が生じたとしても、一切は自己責任にてお願い致します。

エラーコード 0089002D を解決する方法【 TVチューナー:PIX-DT012 】

こんにちは、Akira(Type-EDGE)です。 先日、パソコンに接続したテレビチューナーが正常に動作しなくなってしまった為、修理してほしいという案件をいただきました。 「パソコンでテレビを観る人って、本当に存在するのですね」と本音を漏らしかねましたが、最終的に映像と音声を出力...