こんにちは、Akira(@slide_japan)です。
先日、メールサーバを切り換える手続きを行なった際に知ったのですが、メーラーによっては同じメールアドレスを設定できないようです。
メーラーへ同一のメールアドレスを設定した経緯ですが、メールサーバのサーバ会社を移行する際に、メールで使用しているドメインも移管しました。
メールサーバおよびドメインを移管する際、一時的に移管前サーバと移管後サーバのいずれか片方からメールを受信する、いわゆるグレーな環境になります。
移管の最中はどちらのサーバからメールが受信されるか分からないため、対策として両方のサーバから受信できる条件を整える必要があります。
上記の条件を満たすためには、一つのメーラーへ「同一のメールアドレスで、異なるメールサーバー」を登録する必要があります。
しかし、メーラーによっては上記の要件を満たしてくれず、普段とは異なるメールアカウントの設定方法を要求してくるものがあります。
今回は「同一のメールアドレスで、異なるメールサーバ」の設定ができるメーラーの種類と、同一メールアドレスの設定を許可していないメーラーへ設定する裏口のやり方を紹介します。
また設定できないメーラーの場合、どのように問題を回避するべきかを提案します。
それでは、さっそく行ってみましょう!
【Gmail・Outlook】重複するメールアカウントの追加方法と、設定できない場合に行う2つの回避策
「同一のメールアドレスで、異なるメールサーバ」に対応したメーラーについて
最初に同一のメールアドレスを設定できるメーラーを紹介します。
この調査は2022年9月に実施したもので、それ以後のアップデートにより変わる可能性があることをあらかじめ申し上げておきます。
同一のメールアドレスが設定できるメーラー
Windows Live Mail
Thunderbird
同一のメールアドレスを設定できるメーラー (特殊な設定を行う)
Outlook(アプリケーション)
同一のメールアドレスを設定できないメーラー
Outlook(Windowsアプリ)
メールアプリ(Windows)
Gmail
上記で挙げたメーラーは、私がメールサーバを移行中にメールアドレスの設定を試みたものです。
これ以外については調査をしておりませんので、もし「試してみたよー」って方がいらっしゃったらコメントを頂けると幸いです。
Windows Live Mail と Thunderbird はメールアドレスが重複しようともエラーを出さずに登録を許しています。
Windowsユーザならばお馴染みの Outlook ですが、このメーラーはアプリ版か否かで登録の可否が決定します。
Microsoft Office 365 や Microsoft Office 2021のようなアプリケーション版ならば、通常とは異なる登録方法を行うことで、同一のメールアドレスを設定できます。
ただし、 Windows Storeからインストールを行うアプリ版の場合には、同一のメールアドレスを設定できません。
アプリ版とアプリケーションでは大きな溝があるのだと、改めて実感させられました。
Windows10になって標準に搭載されたメールアプリと、GoogleのGmailは、同一のメールアドレスを設定できません。
GmailはWeb上からメールを確認できますので、クライアント端末以外の場所でメールチェックをする為に設定している方が多いと思います。
しかし、サーバ移管などを行う際は諦めて回避策を取る必要があります。
Gmailについては2020年ごろのヘルプで既に言及されていますので、同一のメールアドレスを設定できない仕様なのだと判断しました。
同じメールアドレスをPOP受信(他のアカウントのメールを確認)に設定できない
Outlook(アプリケーション版)に「同一のメールアドレスで、異なるメールサーバ」を登録する方法
私たちがOutlook(アプリケーション版)でメールアドレスを追加しようとした時、メーラーを起動してからアカウントの追加を行いますよね。
ですが、既にメールアドレスが追加されている状態で、同一のメールアドレスをさらに追加しようとすると、エラーで登録できません。
同一のメールアドレスを登録するには、コントロールパネルから設定画面を出す必要があります。
Windows key + Rを入力して、"ファイルを指定して実行"を呼び出します。
"control panel"と入力し、Enter keyを押します。
コントロールパネルの"ユーザアカウント"を選択します。
"Mail (Microsoft Outlook) (32ビット)" という項目を選択します。
メール設定画面が開きますので、電子メールアカウントを選択してください。
アカウント設定が開きますので、メールタブを選択した状態で、新規を選択してください。アカウントの追加フォームが表示されます。ここからはあなたが登録したいアカウント情報に沿って追加していってください。
私の場合、さくらインターネットのメールを利用する為に、POP/SMTPに対しメールサーバを指定して接続したかったので、以下のような手順で行いました。
手動設定を選択します。
POP/SMTPを選択して次へ進みます。
POP/SMTPの情報を設定します。
この設定値はさくらインターネットに公開されていますので、そちらを参考にして下さい。
メールアドレスを作成して、メールソフトに設定したい | さくらのサポート情報
メールアドレスを作成しようメールの送受信を行う前に、メールアドレスを作成する必要があります。作成方法は、サポートマニュアルをご参照ください。 サポートマニュアル メールアドレスを作成する メールアドレスを作成・変更・削除したい
詳細設定を開きます。
詳細設定では、送信サーバータブを開き、SMTPの認証を有効にします。
詳細設定のタブでは、ポートや暗号化の情報を設定します。
OKを押して、元の画面へ戻って下さい。
これでOutlookで受信できる設定を終えましたので、次へを押して下さい。
メールの送受信テストが行われて、問題が無ければアカウントの設定が完了します。
お疲れさまでした。
以上の操作で、Outlook(アプリケーション版)へ同一のメールアドレスで異なるメールサーバの設定を行えました。
Gmail等、同一のメールアドレスの登録を許さないメーラーを使用している場合の対策
日々の業務や会社規則により、どうしてもメーラーを変更できない場合があります。
だからといって受信できない環境のままにしていたら、それこそ業務に支障が出ますし、何らかの形で対策を講じなければなりません。
私は次の二つの方法で状況の打破を行いました。
別のメーラーを使用する
安直な方法ですが、メーラーを2つにしてしまえば解決します。
それぞれのメーラーにそれぞれのメールアドレスを設定するだけなので、取り立てて難しい問題は起こりません。
メールチェックをする方が両方見なければならないのが欠点ですが、第三者に依存せずに自己完結できる点がポイントです。
第三者のアカウントに登録し、監視してもらう
もしもメーラーを追加できない環境下ならば、第三者のメーラーに登録してしまう方法をお勧めします。
自分以外のメーラーへ登録すればメールアドレスの重複は起こりません。
もしもメールが届いた場合には連絡してもらうなり、転送してもらうなりすれば内容を把握できます。
とはいえ、この方法は第三者に依存してしまう為、トラブルになりうる可能性があります。
メールを見られても問題にならない信頼できるパートナーにお願いしましょう。
最後に
今回は「同一のメールアドレスで異なるメールサーバ」のアカウントをメーラーへ設定することについて紹介しました。
メーラーによっては同一のメールアドレスの登録を許していないものがある為、メールサーバの移管などのように、「同一のメールアドレスで異なるメールサーバ」の送受信をを求められた場合、回避方法を求められます。
調査した中では、Thunderbird と Windows Live Mail は重複したメールアドレスの登録を許可しています。
その他のメーラーは登録を許していません。
しかし、Outlook(アプリケーション版)は特殊な操作を行うことで、登録が可能です。
どうしても同一のメールアドレスを登録せざるを得ない環境が来た場合、他のメーラーで設定を行うか、自分以外の他者に受信してもらい監視してもらう必要が出てきます。
可能ならばご自身で受信していた方がトラブルの原因にならないので、自己完結で完了させた方が良いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
もし今回の記事が良かったと思った方や評価したいと思った方は、コメントを残して頂けると嬉しいです。
また、私はパソコン以外にも記事を書いていますので、そちらも読んでいただけると幸いです。
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