幸せに祈りを込めて——天平の丘公園としもつけ燈桜会
栃木県下野市にある天平の丘公園で「しもつけ燈桜会」が開催されました。
夕方、薄暗さが徐々に強くなっていく会場には、4000個もの水の張られた小さなカップが至る所に並べられていました。
その中には蝋燭が一つ、水に浮かべる形で入れられています。
担当者の手で一つ一つ火が点されていくと、オレンジ色の小さな光が会場内を静かに照らし出していきました。
会場内には学生たちの作品が飾られており、来場した観光客の多くは小さな火によって照らし出されたそれらを眺めていました。
日の目を浴びるとは、書いて時の如くかもしれません。
しもつけ燈桜会とは?
今から1300年前に行われていたとされる法会を現代版にアレンジしたイベントです。
法会とは人々が幸せを願い祈る行事と運営は説明しています。
その詳細を調べてみると、仏教で僧侶が法(仏教の教え)を説いたり、供養をしたりする集まりでした。
当時、仏教が民衆に広まっていくにつれて、多くの民が日照りや疫病などを恐れ、極楽浄土を願うようになります。
そうした社会的不満を解消するべく、仏教としての法会が定着していき仏事として執り行われるようになりました。
現代版にアレンジされた法会は、薄墨桜で有名な天平の丘公園の桜にちなんで「燈桜会」と名付けられました。
当時の人たちが極楽浄土への願いを込めて参加したように、現代版の法会も多くの方が人々の幸せに祈りを込めていたに違いありません。
開催情報
18時より開催。日没後の方が望ましく、19時頃の来場をお勧めします。
場所 〒329-0402 栃木県下野市国分寺993-1
天平の丘公園の敷地内(駐車場:有)
URL https://www.tochigiji.or.jp/event/e17111
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