こんにちは、Akira(@Slide_Japan)です。
最近、パソコンのデータをバックアップした方が良いという機会に巡り合いました。
普段の仕事柄、パソコンのデータ移動やSSD換装に関わっている私ですが、調べていくにつれて、細かな所まで意識していなかったと痛感しました。
本来であればバックアップに関する記事で書くべき内容ですが、その記事の中で細かな違いまで書くと冗長的になってしまったので、この記事を作成しました。
この記事は次のような方向けに記載しました。
データのバックアップ方法の違いを細かく知りたい。
データのバックアップはどの程度の領域までカバーできるの?
有償と無料の違いは何? やっぱり有償の方が良いの? って不安な方
データ難民へ、データのバックアップ方法の違いを徹底解説!
Akira(@Slide_Japan)がたどり着いた結論
帯に短く襷に長し、自分の最適解を見つける必要がある
対象がシステムならば、フルバックアップが安定
システムを対象に含めないならば、差分バックアップがお勧め
無理に有償版にせず、まずは無料で試そう
バックアップ先は別環境、以下のような外付けHDDならば安心
バックアップの基礎知識
バックアップと言っても、実を言うと様々なニーズがあり、それらを答えるだけの種類があります。
手短に例を挙げるならば、次のようになります。
- 時間をかけてでも、システムそのものを全てバックアップしたい
- 変更したファイルだけをサクッとバックアップしたい
- お金をかけずにデータ復旧に備えたい
バックアップソフトについてWebで検索してみると、20種類以上のソフトが簡単に見つかってしまいます。
このような状況の中で、闇雲にバックアップソフトを選んでも、あなたの最適解に到達できる可能性は限りなく低いはず。
まずは、どんなバックアップ方法があるのかを知り、あなたに適したバックアップ方法を検討しましょう。
バックアップの方法や対象の違い、有償版とフリーソフトについて記載します。
バックアップ方式
フルバックアップ
システム全体をバックアップするのに適したバックアップ方法です。
全てのデータをバックアップできるメリットがありますが、データ容量が膨大になってしまうというデメリットを抱えています。
【お勧めのケース】
- Windowsなどシステム全てをバックアップする
- 初めてバックアップを行う
差分バックアップ
前回のバックアップをした状態から、変更したファイルのみを上書きする形でバックアップします。
フルバックアップに比べてファイル数が圧倒的に少ないので短い時間で終わり、かつデータ容量は比較的に少なくすみます。
デメリットらしいデメリットが無いので、使いやすいバックアップ方式です。
【お勧めのケース】
- ファイルのみをバックアップ対象にする
- バックアップする容量を可能な限り少なく済ませたい
増分バックアップ
差分バックアップに似た動きをしますが、増分バックアップの場合、変更したファイルを上書きせずにバックアップします。
古いファイルは残された状態となりますので、ファイル数およびデータ容量は無限大に増えていきますが、ファイルの移り変わりを残せるメリットがあります。
【お勧めのケース】
- ファイルの更新を履歴として保持しつつ、バックアップを行う
ミラーバックアップ
バックアップ対象の違い
ファイルバックアップ
ファイルバックアップとは、ファイル単位でバックアップを取得する方法です。
バックアップ単位はファイルなので、短い時間でバックアップすることができるメリットがあるのに対し、デメリットとして復元出来るのはファイルデータのみとなります。Windows OSといったシステム領域はバックアップの対象にはならないので、システムが壊れた場合には、復旧できません。
またファイル階層が無視されるケースもあり、「どのフォルダにファイルがあったのか」が分からなくなる場合があります。【バックアップの例】文書や画像、動画といったファイルイメージバックアップ
イメージバックアップとは、ファイル階層を保った状態で全てのファイルをバックアップします。
「全てのファイル」というところが大切で、ファイルバックアップではバックアップされないシステム領域を含んでいます。その為、Windows OSが壊れてしまった際には、イメージバックアップより復元ができます。
またイメージはWindowsにマウントできるのでディスクドライブを操作する感覚でアクセスでき、かつイメージ内部にはファイル階層が元の状態で保存されているので、データを取り出す際に場所を特定しやすいです。デメリットとして、データ容量が大きくなりがちです。またバックアップに多くの時間がかかってしまいます。
【バックアップの例】Windows全体、1つのドライブを全てバックアップする
有償が良いか? 無料が良いか?
昨今、ソフトウェアは無料で提供されていますが、その多くは機能制限を掛けられた状態となっています。
全ての機能を利用するには、一括払いなりサブスクリプションなりのお金を支払い、有償版ライセンスを取得しなければなりません。
では、無料では使えないのでしょうか?
いいえ、無料版にせよ有料版にせよ、解放されている機能は同等レベルにて使用できます。
あなたが使いたいと思ったソフトウェアを見つけたら、まずは無料版で試してみてください。
無料の範囲内でやりたいことが達成できるかもしれません。
もしも様々なソフトウェアを試しても無料の範囲では達成できないのならば、かなりの技術力が問われる機能を利用したいと考えているのかもしれません。
費用対効果を鑑みて、有償版への切り換えを検討しましょう。
もしくは、ソフトウェア開発者を応援したい場合にも、有償版を購入してあげると喜ばれます。
バックアップの保存先
ここまではバックアップの違いについて説明してきました。
最後に、バックアップをする上で最も重要なことを記載しておこうと思います。
バックアップをする上で最も重要な事、それはバックアップしたデータの保存先です。
「パソコンの容量が余っているから、ドキュメントに保存しておけばいいじゃん」
そう考える方もいるかもしれませんが、思いとどまって下さい。
バックアップしたシステムと同じ場所に保存したら、データが失われてしまった時に、バックアップデータも一緒に失われてしまいます。
その為、バックアップ対象とは別の環境に保存しておく必要があります。
保存先になるのは、3つあります。
クラウドストレージ
有名な所を挙げると、OneDrive や GoogleDrive があります。最近では無料でありながら、使用できる領域が多い物が一般的になってきました。とはいえ、システムバックアップを行った場合、100GB近くのデータとなり、クラウドストレージでは容量不足に陥る可能性が高いです。ファイルバックアップならば、問題なく使用できます。ファイルサーバ(NAS)
家電量販店で販売しているファイルサーバならば、比較的安価に調達できます。ファイルサーバならば容量不足の問題も起きず、かつ自宅に設置できるので安定した速度でバックアップを行えます。またRAID機能により、ファイルサーバ内にてさらにバックアップを取ってくれる機能が搭載されている機種もあるので、安心してデータを保存しておけます。パソコンに詳しく無い方でも扱いやすいお勧め機種を以下に挙げておきます。
外付けHDD(USBメモリ)
サーバまではいらないという方は、USBで接続して簡単にデータをやり取りできる外付けHDDやUSBメモリがお勧めです。最近では、2TBの容量を搭載している製品が、安く手に入れられる時代になりました。2TBもあればバックアップどころか、大量の動画だって保存しておけます。サーバとの違いはRAID機能が無い点です。
外付けHDD内部で冗長化ができないので、壊れてしまったらどうすることもできませんので注意が必要です。しかし、バックアップ元であるパソコンが生きていれば、バックアップとしての役目を果たしたと言えます。サーバを取るか、外付けHDDにするかは、データの重要さで判断すると良いです。こちらもお勧めの機種を以下に挙げておきます。
さいごに
今回はバックアップソフトにおけるバックアップ方法や対象、有償版・無料版の違いについて紹介しました。
バックアップ方法は4つあり、そのうち差分バックアップが扱いやすいのでお勧めです。
システム領域を含むバックアップをするならばフルバックアップを使用してください。
なお、ミラーバックアップは障害を含めた状態でバックアップしてしまいますので使わないようにしましょう。
バックアップ対象は2つあります。
ファイルバックアップならば短い時間でバックアップを取れますが、シムテム領域は含まないのでWindowsの障害が起こった際には復旧できません。
システム障害を見据えるならば、イメージバックアップを選択しましょう。
有償版と無料の違いですが、無料版は高機能が制限されているケースが主です。
一般的に使われている機能は無料で使用できるケースが多いです。
「どうしても有償機能を使わざるを得ない」という状況に追い込まれていなければ、まずは無料で利用するのをお勧めします。
無料で提供してくれるソフトウェアを開発した開発者へお礼をしたいならば、有償版をぜひ利用して下さい。
開発者は必ず喜んでくれます。
事実、あなたが私のサイトを訪れて、この記事を最後まで読んでいてくれることに、私はとても喜んでいます!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!!
もし今回の記事が良かったと思った方や評価したいと思った方は、コメントを残して頂けると嬉しいです。
また、私はパソコン以外にも記事を書いていますので、そちらも読んでいただけると幸いです。
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