2023/03/22

さらばCHKDSK サーフィステストによる不良セクタ検出をMiniTool Partition Wizardで実施!

こんにちは、Akira(Type-EDGE)です。

あなたが利用しているパソコンの動作が、急に遅くなった気がしませんか?

 

私達は日常におけるパソコンの利用において、OSのアップデートやファイルの保存・起動、新しいアプリケーションをインストールしたなど、様々な負荷をかけています。 

こうした負荷をかけていて遅くなったのならば、正常です。

 

では、何もやっていないのに、急に遅くなってしまったら?

これは、もしかするとパソコンのデータを記憶している装置に異常があるかもしれません。

 

今回は、パソコンのデータを記憶しているHDD/SSDの状態をパーティション管理ソフトにてチェックする方法について紹介します。

私たちが病気になった時に医者の診断を受けるように、パソコンにだって診断が必要な時があります。

そして、パソコンの医者になれるのは、あなただけです。


それでは、さっそく行ってみましょうッ!


さらばCHKDSK サーフィステストによる不良セクタ検出をMiniTool Partition Wizardで実施!

パソコンを調べている人

Akira(Type-EDGE)がたどり着いた結論

  • データの読み書きを行うと、ディスク障害が生じる場合がある。
  • ディスクの異常チェックはWindows標準コマンドであるCHKDSKでも可能。だがコマンドを知らないと使えない。
  • パーティション管理ソフト MiniTool Partition Wizardならば専門知識不要。簡単にHDD/SSDの障害検出と修復ができる。
  • 異常を取り除いても不安ならば、HDD/SSDを交換やデータバックアップを視野に入れよう。

 

ディスク障害の基礎知識

参考となる記事のある書籍

パソコンで使用する様々なデータを保存しているディスクにおいて生じる障害は、大きく「論理障害」と「物理障害」に分けられています。

 

論理障害とは?

論理障害とは、ディスクドライブに保存しているデータまたはファイルシステムに不具合がある為に生じています。

パソコンはデータを保存する為に、ファイルシステムという方法を用いてデータの入出力を行っています。

「データをマイドキュメントに保存する 」や「デスクトップにあるファイルを呼び出す」という動作は、ファイルシステムが記憶装置内にあるマイドキュメントやデスクトップのファイルを認識しているから、私たちが意図した通りに動いています。

 

OSが起動していると、データやファイルシステムが破損してしまう場合があります。

破損してしまうと、これまでのようにデータの読み書きが順調に行われなくなり、遅延が生じたり、場合によっては起動障害が生じていしまいます。


物理障害とは?

物理障害とは、記憶装置であるHDD/SSD自体の故障です。

HDDやSSDは機械であり、消耗品です。使い続ければ必ず壊れていしまいます。

記憶装置が壊れてしまうと、本来書き込まれるはずだった場所に書き込まれなくなったり(セクタ不良)、読み書きそのものが行えなくなります。

こちらも論理障害同様に、遅延や起動障害へと発展していきます。


ちなみにHDDやSSDについて詳しく知らない方は、以下の記事で簡単に説明していますので、参考までにどうぞ!


Windows標準コマンドによるディスク障害の解決方法

キーボードでコマンドを打ち込む様子

ディスク障害の診断を行う方法として、Windows OSであれば、CHKDSKというコマンドが用意されています。

コマンドプロンプトを起動して、"CHKDSK -f"または"CHKDSK -r"と入力するだけで、ディスク障害を確認したり、修復できたりします。

コマンドにおいて使用するオプションの役割は次の通りです。

  • CHKDSK -f
    ディスク内の障害を検出して修復を行う

  • CHKDSK -r
    ディスク内の障害を検出して修復を行いつつ、不良セクタを特定し、可能な限り読み出しを行い回復する。"CHKDSK -f -r"と記載しなくても、-fの役割を担っている


しかし、正直に言ってしまうと、こういったコマンド操作を使える方って、限られていますよね。

この記事を読んでくださっている大多数の方から、「モノクロ画面にコマンドをチマチマ打ち込む時代じゃねぇよ!」という声が聞こえてきています。


安心してください。もっと簡単な方法を見つけました。

パーティション管理ソフトであるMiniTool Partition Wizardならば、クリックするだけでディスク障害が修復できるんです。

 

MiniTool Partition Wizardによるディスク障害の解決方法

パソコンを修理する様子

ソフトウェアのダウンロード先

以下の公式サイトからダウンロードして、インストールしてください。


ディスク障害のチェックと修復

MiniTool Partition Wizardを起動して下さい。

設定する項目は、対象となる記憶装置を選ぶだけです。

MiniTool Partition Wizardの初期設定

対象となる記憶装置を選び終えたら、サイドバーにある「サーフェステスト」を選択してください。 

MiniTool Partition Wizardでサーフェステストを実行


今すぐ実行をクリックすると、サーフェスチェックが開始し、ボタン下にあるプログレスバーが一つずつ進んでいきます。

MiniTool Partition Wizardでサーフェステスト中の状態

サーフェステストが終わるとメッセージボックスが出てきます。

プログレスバーがオールグリーンなので、私のSSDにはエラーがありませんでした。可視化すると、安心しますね。

MiniTool Partition Wizardによるサーフェステストを終えた状態

 

ちょっぴり不安ならば、SSDへの換装やデータのバックアップを検討しよう

ディスク障害を回復したとしても不安な場合には、記憶装置であるHDD/SSDの交換をお勧めします。

パソコンの中にある現在のデータを新しい記憶装置に乗せ換える方法を、クローンと言います。

現在の記憶装置のクローンを作り、それを新しい記憶装置へ書き込むことで、今と同じ環境を保持したまま部品交換ができます。

今回、紹介したMiniTool Partition Wizardでは、有償版になりますがクローンに対応しています。

SSDに換装する際の注意点については、別の記事で紹介しているので、こちらを参照してください。 


「パソコンを分解するのはちょっと・・・・・・」という場合には、データのバックアップをとるという選択肢もあります。

バックアップであればUSBに機器を接続して、バックアップソフトを動かせば完了します。

私の場合、256GBのシステムバックアップを取ってみたところ、15分で終わりました。

バックアップに関しては、こちらを参照してください。

 

バックアップを選んだ場合、SSDに換装する際に生じうるパソコンを壊すリスクを回避できます。

しかし、現在の記憶装置を使い続けるという選択は、記憶装置そのものが壊れた場合に復旧しなければならないリスクを背負うことになります。

どちらの選択を選ぶかは、あなた次第です。


さいごに

今回はパーティション管理ソフトMiniTool Partition Wizardによるディスク障害の対応方法について紹介しました。


ディスク障害は論理障害と物理障害があります。

論理障害はデータやそれを管理するファイルシステム自体に障害が起こった状態です。

物理障害は記憶装置であるHDD/SSD自体が故障してしまい、本来であれば保存されるべき場所にデータを保存できない状態です。

論理障害および物理障害のいずれもが、起動障害となりえるリスクがあります。

 

Windowsマシンであれば、標準コマンドであるCHKDSKによる検出・修復を行えます。

しかし、コマンド操作は一般的でないので、難しいと感じる方はパーティション管理ソフトを使用した方が良いです。

 

パーティション管理ソフトMiniTool Partition Wizardによるサーフェステストを紹介しました。

テスト対象とする記憶装置を選び、サーフェステストを実行するだけなので、とてもシンプルです。

テスト中はプログレスバーが進んでいき、それが一杯になるとテスト結果をメッセージボックスで表示してくれます。

 

今回の記事は如何だったでしょうか。

もし今回の記事が良かったと思った方や評価したいと思った方は、コメントを残して頂けると嬉しいです。

また、私はパソコン以外にも記事を書いていますので、そちらも読んでいただけると幸いです。

2023/03/13

【これで安心】パソコンのHDDをSSDに換装する為の、たった一つの注意点

こんにちは、Akira(Type-EDGE)です。

あなたが使用しているパソコンは、もうSSDを搭載していますか?

「SSDって何それ? おいしいの?」って思った方がいるかもしれません。食べた事が無いのでわかりませんが、たぶん美味しくないと思います。

 

冗談はさておき、使用しているパソコンの速度に満足していますか?


「使っているパソコンの速度が遅いな」

「クリックするたびにカーソルがクルクル回って、時間ばかりかかっている」

そんな悩みを抱えている方は、きっとHDDを搭載したパソコンを使用しています。

HDDをSSDに交換するには、ちょっとした知識とコツが必要になりますが、実行することで時間ロスを大幅に減らせ、快適なパソコンライフを送れるようになります。


今回はHDDからSSDに換装する際の知識とコツについて紹介します。

それでは、さっそく行ってみましょうッ!


【これで安心】パソコンのHDDをSSDに換装する為の、たった一つの注意点

交換するSSDを持っている手

Akira(Type-EDGE)がたどり着いた結論

HDDとは?

裏返しにしたHDD

HDDとはHard Disk Driveの略で、パソコンで使用するシステムやデータを保存する記憶装置(主記憶装置)としての役割を担っています。誕生したのは1956年で、それ以後、今日に至るまで使用され続けているパソコンにとっては無くてはならない部品の一つです。

HDDの内部はレコードプレイヤのようになっています。金属でできたディスクがあり、そのディスクを回転させながら、磁気を帯びたヘッドを動かして、データを読み書きします。

個人的にHDDが優れていると感じるのは、「記憶できる量」と「壊れる時期が分かる」という2点です。SSDに比べて容量が大きく安価なので、データを保存するのに向いています。また壊れかけてくると金属を引っ掻くような音が聞こえるので、データが全損する前に対策を行えます。

 

SSDとは?

マウンターに搭載したSSD

SSDとはSolid State Driveの略で、HDDと同じくパソコンの主記憶装置です。

HDDはディスクを回してデータを保存する方式を採用していましたが、SSDは半導体(メモリ)に保存しています。私たちがUSBメモリにデータを保存するのと同じように、SSDはパソコンから受け取ったデータをメモリに保存していると考えてください。

SSDはHDDのように物理的な動きを伴うことなく、半導体内部のデータを読み書きしているので、HDDより高速に動作します。ANANDTECHによると、SSDとデータ転送速度はHDDの5倍程度と発表しています。


結局、HDDとSSDではどっちが良いの?

どちらにするか悩んでいる男性

結論から言うと、ケースバイケースで両方とも実用性があります。

SSDは高速にデータ転送を行える半面、容量当たりの費用がかさみますので、システム領域(OSを保存する場所)や頻繁に使用するアプリケーションのインストール先に使用するのに適しています。

HDDは速度が遅いものの、容量当たりの費用が安いので、動画や写真といったデータを保存するのに向いています。データを読み書きする時に遅延が生じるように思えるかもしれませんが、データファイルの場合、システムのように頻繁に読み書きしないので遅延は生じません。

パソコンには両方搭載し、ケースバイケースでしっかり使い分ける運用を行いましょう。

 

HDDをSSDに換装する際の注意点

ここからが注意点だと示す男性

機能的に見ると、SSDは半導体内部のデータ保存方法によって幾つかに分類され、かつデータを読み書きする速度(転送速度)も大きな違いがあります。

とはいえ、これまでに様々なメーカのSSDを100枚以上、クローンしたり、操作したりしてきた私から言わせてもらうと、「クローンソフトを提供しているメーカのSSDを使用するならば、どれを使用しても同じ」です。

パソコンは主記憶装置だけによって動作速度が決まるのではなく、CPUやメモリ、マザーボードのチップセット、OS、OS上で動いているアプリケーションなど様々な要因によって動作速度が決定します。

かつSSDのデータ転送速度は、正直に言うと私たち人間が「知覚できるほどに遅い速度」ではありません。私たちが気付かぬうちにデータ転送を行っているのが事実です。

 

むしろ、問題視するのはHDDをSSDへクローンするアプリケーションの有無です。

 

昨今では、クローンソフトの有名どころは、クローン機能を有料化しています。

私は2010年頃からHDDからSSDに換装する際、クローンによって行っていましたが、その当時におけるクローン機能は無料で使え、クローン後のマシンは正常に動作していました。

利用していたクローンソフト(今はいずれも有料機能です)

 

またWestern DigitalやSanDisk、ADATAといったメジャーメーカは自前のクローンソフトを無料で提供していますが、自社のSSD以外はクローンできない仕様にした囲い込みを行っています。

SSDメーカが用意したクローンソフト

 

このような状況なので、HDDからSSDへ換装する際に現状のデータを引き継ぐ為にクローンを無料で実施するには、特定メーカのSSDを調達しなければ難しくなってしまいました。

 

よって、SSDを選定する際には、機能面を重視するよりも、無償となるクローンソフトの有無で判断をするべきです。

以上のことから、私がお勧めするSSDは以下となります。私の場合、HDD時代から記憶装置業界をけん引するWestern Digital/SanDiskを選ぶことが多いです。

 

さいごに

今回はHDDをSSDに換装する際の注意点について紹介しました。

 

私がSSDのクローン作業をやるようになった2010年では、このような記事を書くことを想像していませんでしたが、昨今におけるSSD換装は困難を極めています。

有名なクローンソフト関連は、システム領域のクローンについては有償化し、無償では出来ない状況となっています。

無償で利用するには、SSD製造メーカが提供している専用ツールを使わなければなりません。

 

とはいえ、SSDの性能はデータの保存方法の差異や転送速度の優劣はあるものの、パソコンの動作速度はCPUやOS、アプリケーションといった様々な要因が絡んだ末の結果なので、SSDだけではどうしようもありません。

よって、SSDを選定する際には、専用ツールを提供しているSSD製造メーカのものを選びましょう。

ちなみに専用ツールを度外視して、価格重視にする場合には、知名度と容量でこなれたキングストンが狙い目です。

今回の記事は如何だったでしょうか。

もし今回の記事が良かったと思った方や評価したいと思った方は、コメントを残して頂けると嬉しいです。

また、私はパソコン以外にも記事を書いていますので、そちらも読んでいただけると幸いです。

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