2023/06/19

データクローンを実践! SSD換装のポイントと EaseUS Disk Copy の操作方法を紹介

こんにちは、Akira(Type-EDGE)です。

あなたはパソコンを使っていて、「遅い」と感じた事はありませんか?


「会社の事務機でプレゼン資料を作っていると、画面が固まってしまう」

「ネットサーフィンしようと思ってブラウザを立ち上げても、しばらく反応が無い」

このような状況に陥っているのならば、パソコンに合わせて活動しているので、今すぐにスペックアップをお勧めします。

パソコンはツールであり、あなたを支えてくれるパートナーではありません。

あなたのレベルに合わせたパソコンを利用することで、今以上の成果や生産性を生み出せるようになります。


とはいえ、半導体不足や物価高が続く昨今において、パソコンを買い替えるのは冒険的ですよね。

相応のスペックを求めると、Dell製やHP製であれ8万円程度を覚悟しなければなりません。

このような環境なので、1万円未満でスペックアップする方法として、記憶装置であるHDDやSSDの交換をお勧めします。

 

私は過去にHDDからSSDに換装する際の注意点として以下の記事を紹介しました。

今回の記事ではEaseUS Disk Copyを利用して実際にデータクローンを行う方法について紹介します。

 

このような方々向けの内容となります。

  • パソコンの遅さに耐えきれず、キーボードを破壊している方
  • Windowsの起動画面を延々と見続けることに嫌気を感じている方
  • パソコンをレスポンス良く使いたい方
  • SSDへの換装を検討している方


それでは、さっそく行ってみましょうッ!

 

データクローンを実践! SSD換装のポイントと EaseUS Disk Copy の操作方法を紹介

EaseUS Disk Copyの起動画面

Akira(Type-EDGE)がたどり着いた結論

  • メーカ純正のクローンソフトを使うならばメーカに合わせてSSDを選定し、サードパティのクローンソフトを使うならば格安SSDを利用する。
  • 一部のデスクトップマシンやノートパソコンの場合、SSDのクローンを作成するには変換ケーブルが必要になる。
  • EaseUS Disk Copyは3ステップでクローンを開始できる。他のソフトと比較し、シンプルさが最大の特徴。
  • パソコンの内部にある部品を入れ替えなければならないので、難しいと感じたら、素直に専門家に依頼すべき。


SSDを選ぶ際のポイントとは?

ポイントを解説する男性

SSDを購入しようとして、パソコンショップに行ったりECサイトで眺めていたりすると、たくさんのSSDを目の当たりにし、こんな本音が漏れてきます。

「それで、どれ買えば良いのよ?」

結論から言ってしまうと、メーカで選ぶのがもっとも単純です。

Western DigitalかSan Disk、Crucial、KIOXIA、ADATA、Kingston、Transcendといった主要メーカを選んでおけば、SSDへ変えた後に致命的な不利益はありません。

 

ただし、HDDからSSDに換装する時、選んだメーカによっては大きな障壁があります。

データをクローンするソフトウェアですが、最近の風潮として、サードパティ製クローンソフトは有償化しています。

今回、紹介するEaseUS Disk Copyですが、クローンについては有償機能です。

私が2023年6月現在において確認した限り、無償のサードパティ製クローンソフトは存在しません(もしあったら記事にしたいのでご連絡お待ちしています!)。

 

「SSDを購入したのに、 さらにクローンソフトウェアまで購入したくないッ!」

このように考えている方は以下のメーカをお勧めします。

他方で、今回の記事のようにサードパティ製のクローンソフトを利用する場合には以下のメーカをお勧めします。

 

サードパティ製のクローンソフトを利用できるメリットとして、低価格SSDを選べる点があります。

上記リンクの通り、メーカがクローンソフトを提供している場合、比較的に部品は高コストとなりますが、クローンソフトを提供していないメーカは同等スペックだとしても安価で市場に供給しています。

もし複数台のパソコンをSSDに乗せ換えるのならば、サードパティ製のクローンソフトを調達した方が全体コストを抑えられる傾向にあります。


メーカ純正のクローンソフトも、サードパティ製のクローンソフトも、どちらも性能は同じ、かつSSD換装した後も変わりません。

どちらを選択するかは、あなた次第です。

 

SSDに換装する上で必要になる道具は?

HDDをドライバーで固定する様子

スリム型のデスクトップマシンやノートパソコンを利用している場合には、クローンを行う際にSSDを本体へ接続する方法を検討する必要があります。

SSDはSATAケーブルで接続しますが、本体内部にSATAの空きがない、または本体を分解せずに作業を行いたい場合には、SATAをUSBに変換するケーブルを使用します。

USB接続にて作業を行う場合の注意点ですが、USB電力が足りなく正常に動作しないケースが考えられます。 

USBの電力は規格で統一されていますが、ノートパソコンのように電源供給の能力が低いとUSBまで電力を回しきれず、規格値に達せないのです。

なので、変換ケーブルは外部電源を取れるタイプにした方が安定します。

 

EaseUS Disk Copyによるデータクローンを実践!

EaseUS Disk Copyによるデータクローンの最中

クローンソフト EaseUS Disk Copyによるデータクローンを実践していきます。

このソフトウェアの特徴として、シンプルイズベストな構成をしています。

クローンが実行されるまでに行う設定は次の3つだけです。

  1. コピー元となるディスクを選択する
  2. コピー先となるディスクを選択する
  3. コピー先がSSDであることを示すチェックを入れる

設定項目はたったこれだけでした。

無駄な設定が無く、コピー元となるディスクとコピー先となるディスクを設定してしまえば、ほぼクローン開始待ちのような状況になるので、パソコンに詳しく無い方でも安心して使用できます。


EaseUS Disk Copyは以下のURLよりダウンロードできます。

 

ソフトウェアが立ち上がったら、コピー元となる現在のディスクを選択します。

セクタバイセクタ方式の選択をできますが、通常のクローンであればいらない機能なのでOFF推奨です。

EaseUS Disk Copyのメイン画面
 

次にターゲットであるコピー先となるディスクを選択します。

EaseUS Disk Copyでターゲットディスクを選択する

実行直前の画面では、コピー元とコピー先にて選択した状態が表示されます。

コピー先がSSDの場合には、「ターゲットディスクがSSDの場合、オプションをチェックします」を有効にしてください。

EaseUS Disk Copyでクローン対象の確認

「実行」をクリックすると、クローン作業が開始します。

250GBのSSDを500GBのSSDへクローンしましたが、おおよそ15分で終わりました。

 

ここまで読んでSSD換装が無理そうだと感じたら、専門業者へ依頼をオススメします

力不足を謝罪する男性

慣れてしまえば簡単にできるSSD換装作業ですが、 初めての方やもの作りが苦手な方にとっては険しいハードルばかりに感じていると思います。

今回の記事で挙げてきた通り、クローンを作成する場合にはソフトウェアや一部の機材が必要になってきて、それらを買いそろえなければなりません。

また、パソコン自体がSSD換装に対応していないケースもあります。

お近くのパソコン専門店にパソコンを持ち込めば作業してくれますので、まずは依頼内容や費用感について相談をしてくるのをお勧めします。 

「専門店ってどこにあるの?」という方は、お気軽にお問い合わせください。


さいごに

今回はEaseUS Disk Copyによるデータクローン方法について紹介しました。

SSDを選ぶ際のポイントですが、以下のメジャーメーカから選べば基本的には問題になりません。

  • Western Digital
  • San Disk
  • Crucial
  • KIOXIA
  • ADATA
  • Kingston

メーカによってはデータクローンを行うソフトウェアを無償で提供しています。

それ以外のメーカを利用する場合には、サードパティ製のクローンソフトを別途調達する必要が出てきます。


純正のクローンソフトを提供しているメーカの場合、SSDの価格が比較的に相場よりも高く設定されています。

よって、複数台のSSD換装を行う場合には、サードパティ製のクローンソフトを別途調達する方法を用いた方が、全体コストを下げることができます。


小型のデスクトップマシンやノートパソコンのデータをクローン仕様とした時、SSDと本体を接続できる変換ケーブルが別途必要になります。

変換ケーブルをUSBに接続するとUSB電力不足により、正常に作動しない場合がありますので、外部電源供給型を選んでおくと安定して作業に当たれます。

 

EaseUS Disk Copyを使用してデータクローンを行うには、たったの3ステップで実行が可能です。

  1. コピー元となるディスクを選択する
  2. コピー先となるディスクを選択する
  3. コピー先がSSDであることを示すチェックボックスを有効にする

これらを設定して実行するだけで、クローン作業が開始するので、パソコンに詳しく無い方に優しいシステム設計がなされています。

 

とはいえ、どうしてもよく分からない、パソコンを開いて内部の部品を交換するのに抵抗がある方は、専門業者へ依頼するのをお勧めします。

パソコン専門店へ持ち込んで相談すれば、作業内容や費用感について丁寧に説明してくれます。

 

今回の記事は如何だったでしょうか。

もし今回の記事が良かったと思った方や評価したいと思った方は、コメントを残して頂けると嬉しいです。

また、私はパソコン以外にも記事を書いていますので、そちらも読んでいただけると幸いです。

 

さいごの最後に、参考文献を掲載します。


2023/06/12

HDDやSSDのデータ消去! パーティション管理ソフト EaseUS Partition Masterを使ったデータ消去方法を紹介

こんにちは、Akira(Type-EDGE)です。

あなたはパソコンを破棄する時、どのようにして処分していますか? 

 

リサイクル券を買ってゴミとして出したり、店舗に依頼したり、また最近ではネットフリマもあるので個人間で取引をするといった方法が一般的に行われていますね。

かくいう私はパーツ単位に分解して、欲しい人へプレゼントしたり売却したりしています。

一式で売らない理由は、リユースできるパーツは残したいからです。

 

パソコンを処分する上で最も気にかけなければならないモノがあります。

HDDやSSDといった主記憶装置に保存されたあなたの個人情報です。

パソコンには、あなたがECサイトにログインをするID/パスワードや会社の秘密情報といった、他者に知られてはいけない秘密情報がたくさん保存されています。

それらを復元できない状況にしてから手放していますか?

 

今回はHDDやSSDに保存したデータを可能な限り復元できない状況にしたり、データそのものを読み出せない様にしたりする方法について纏めました。

データ消去の方法は複数ありますが、この記事ではコマンドを使った難しい方法から、パーティション管理ソフト EaseUS Partition Master を使ったデータ抹消方法までを紹介していきます。


ちなみにWindowsのクイックフォーマットを使いデータ消去をしても、簡単に復元できますよ?

ドキリとした方を含め、以下のような方向けの内容です。

  • HDDやSSDを復元できないレベルにデータ消去したい。
  • データ消去の方法について勉強している。
  • Windows標準コマンドであるDiskpartとcipherの違いを知りたい。
  • 確実にデータを読み出せない方法を探している。

 それでは、さっそく行ってみましょうッ!

 

HDDやSSDのデータ消去! パーティション管理ソフト EaseUS Partition Masterを使ったデータ消去方法を紹介

EaseUS Partition Masterの完了画面

Akira(Type-EDGE)がたどり着いた結論

  • HDDやSSDを手放す時は、データを復元しにくいレベルで消去した方が良い。
  • 一般社団法人パソコン3R推進委員会は①ソフトウェアによる消去 ②ハードウェアによる消去 ③物理破壊のいずれかを提唱している。
  • 無償でやるならWindows標準機能のdiskpartとcipherがオススメ。
  • コマンドが難しいという方は、EaseUS Partition Masterを利用してデータを消去しよう。
  • 「絶対に復元できない」データ消去は無いから、他の人に見られたくないならば物理的な破壊がお勧め


推奨されるデータ消去方法3選

HDDを物理破壊してデータ消去を行う

パソコンの再資源化を行っている一般社団法人パソコン3R推進委員会によると、データの消去は次のいずれかが良いと例に挙げています。

専用ソフトウェアでデータを消去する

パソコンを使って、対象となるHDDやSSDに無意味なデータ(00やFF、乱数)を上書きして消去する方法です。

対象デバイスをUSBやSATAにて接続し、専用ソフトウェアによる操作を行う必要がありますが、他の消去方法に比べて安価かつ簡単にデータを消去できます。

専用ソフトウェアは様々な会社より提供されていますが、機能面に大きな違いがありますので、データ消去において行いたい内容に合わせて選択する必要があります。

付加価値の高いシェアウェアになると、データ消去の証明書を発行したり、国際規格に基づいた消去を行うなど、データ消去において第三者が満足する条件を提供してくれます。

参考として、以下に専用ソフトウェアを紹介します。

専用ハードウェアでデータを消去する

パソコンを使用せずに、HDDやSSDをハードウェアに直接接続してデータを消去する方法です。

ハードウェアにセットして、消去ボタンを入力するだけで確実に削除できるので、どのような方にもお勧めできる方法に感じるかもしれません。

しかし、データ削除をする機会なんて業者でもない限りそうそうありませんので、ハードウェアで購入して持ち続ける理由はないです。

それに、専用ハードウェアのスペックはパソコンに比べて低い場合が多く、データの消去に多くの時間がかかってしまいます。

専用ハードウェアを購入するのならば、専用ソフトウェアを購入するのをお勧めします。

参考として、以下に専用ハードウェアを紹介します。

物理破壊でデータを読めないようにする

「第三者がHDDやSSDからデータを読めないようにする」という条件を達成するのならば、HDDやSSD自体を物理的に破壊してしまうという方法もあります。

ネタに思う方もいるかもしれませんが、データ消去の業界では一般的に行われている方法の一つです。

データ消去を行っても、復元されてしまう可能性をゼロにすることはできません。

確実に復元されないようにする為には、HDDやSSDを物理的に破壊して、いかなる方法を取っても読みだせない状態にしてしまえば良いのです。

もちろん、この方法を行った場合にはHDDやSSDを再販することはできず、産業廃棄物として捨てるだけになりますので、破壊せざるを得ない重要機密がないのならば行う必要はありません

破壊方法ですが、ドリルで穴を開けたり、ハンマーで叩いたり、切断機で両断したり、思うがままやっちゃってください(ケガだけはしないでね)。


Windows標準機能によるデータ消去方法は?

Windows標準コマンドでデータを消去する

「データ消去の為に専用ソフトウェアや専用ハードウェアを用意したくない」

このように考える方も少なくないと思います。

実は、Windowsの標準機能を使ったデータ消去方法があります。

……ありますが、復元できるレベルであったり、コマンドを使う方法だったりと、少しだけクセが強いです。

全部で3種類あり、内1つは一般的なフォーマット機能で、残りの二つはデータ消去のコマンドです。

フォーマット

USBメモリやSDカードを使用する前にフォーマットをしますよね。

それと同じことをディスク管理ツールからHDDやSSDに実行します。

マウス操作で簡単にフォーマットを行える点は良いのですが、中のデータは全然消去されていないので、データ復元ソフトを使うとほぼ復元できてしまいます。

つまりフォーマットはデータそのものを削除しているのではなく、データの有/無のフラグを書き換えて、「この場所を使って良いですよ」という条件を作っているに過ぎません。

diskpart

HDDやSSDといったディスク単位でデータ管理を行うコマンドです。

diskpartモードに入った後、clean allコマンドを実行することで、全データに対して0を上書きしてデータ消去を行います。

0を上書きしただけなので復元される可能性は非常に高いです。

よって、diskpartで消去するだけでなく、cipherも利用するようにしましょう。

cipher

ドライブレター(CドライブやDドライブといったドライブの文字)単位でデータ消去を行うコマンドです。

diskpartとの大きな違いは以下となります。

  • ドライブレター単位で行われる為、ドライブが異なれば消去対象にはならない。
  • 全データに対して 0 → 1 → 乱数 を書き込む為、復元されるリスクは極めて低い。

diskpartよりも効果の範囲が少なくなった分、効力が高くなったとイメージして下さい。

HDDやSSDといったディスクドライブを一つのドライブレターに纏めた後に実行する必要があります。

もちろん、cipherの対象から漏れたデータはそのまま残りますので、容易に読み出せます。

diskpartとcipherは両方を使い分けてこそ価値がある

ディスク単位で簡易的にデータ消去を行うdiskpartとドライブレター単位に複雑なデータ消去を行うcipherは、個々のコマンドとして使用すると使い辛いです。

しかし、両方を組み合わせた以下の手順を行うことで、復元されるリスクが低いデータ消去を行うことができます。

  1. diskpartによりディスク単位にデータ消去を行う
    複数のドライブに分かれているかもしれないので、まずは地ならしとしてdiskpartを行い、ディスクドライブそのものを一つに纏まるようにdiskpartで下地を作ります。
  2. データ消去したドライブをNTFSフォーマットを行い、ドライブレターを与える
    diskpartを行って消去した全領域をNTFSでフォーマットして、ドライブレターを与えます。NTFSでフォーマットする理由は、FAT形式だと4GBを超えるドライブを作成する事ができないからです。
  3. NTFSフォーマットを行ったドライブレターに対し、cipherを実行する
    NTFSでフォーマットし、ドライブレターを与えた領域に対し、cipherを実行します。全領域に対し、0 → 1 → 乱数 が上書きされていきます。

複雑なステップを踏むように感じますが、Windowsの標準機能であるcipherのデータ消去は国際的に認められた方法なので復元されるリスクは極めて低いです。

専用ソフトウェアや専用ハードウェアを用意したく無い方は、この手法をお勧めします。


EaseUS Partition Masterによるデータ消去方法を紹介

EaseUS Partition Masterでデータ消去

パーティション管理ソフトEaseUS Partition Masterによるデータ消去を実際に行っていきます。

EaseUS Partition Masterは以下のサイトよりダウンロードできます。

EaseUS Partition Masterはdiskpart同様にディスクドライブ単位に操作を行えますので、cipherのようなデータ消去漏れが生じることはありません。

またドライブレターが設定されていなくても管理対象になるので、特殊な環境にあるデータ領域に対しても処理を実施できます。

ソフトウェアが立ち上がったら、消去したいドライブを選択した状態でワイプをクリックして下さい。

EaseUS Partition Masterによるデータ消去開始

データの消去回数を1~10回の範囲で選択できるので、今回は3回を設定しました。 

データ消去回数を設定する

EaseUS Partition Masterの場合、設定した操作内容は即時実行されるのではなく、タスクとして登録されます。

複数の操作内容をタスクに登録することで、複雑な動作を一度に実行することが可能な仕様となっています。

全てのタスクを登録し終えたら、処理を実行します。

設定したタスクを実行する

タスクが逐次実行されるので、あとは完了するまで待つだけです。 

タスク完了を待つ様子

全てのタスクを終えると、完了画面が表示されます。

ちなみに500GBのSSDに対しデータ消去を行ったのに要した時間は、約20分でした。

Windowsの標準機能を利用する方法と違い、直感的なUI操作で済むので、とても簡単ですね。

 

データ消去を行ったSSDからデータを復元できるか試してみた

データ復元のイメージ

EaseUS Partition Masterによってデータ消去を行いましたが、同じソフトウェア会社のEaseUS Data Recovery Wizardを使用して復元できるか試してみました。

EaseUS Data Recovery Wizardとは、データ復元を専門とするソフトウェアで、システム障害やデータ破損、誤った操作ミスなどによって失われてしまったデータを復元できます。


パーティション管理によりデータ消去を行えるEaseUS Partition Masterのデータ消去能力が優れているのか。

またはデータ復元を専門とするEaseUS Data Recovery Wizardのデータスキャン能力の方が優れているのか。

まさに矛と盾の関係、胸が熱くなる展開です。

 

結果ですが、EaseUS Partition Masterでデータ消去した内容は、復元できませんでした。

データ消去方法について詳細に記載されていないのでどのような規格に基づくのか分かりかねる部分はありますが、少なくともdiskpartのような安易な内容でないのは確かなようです。


さいごに

今回は、EaseUS Partition Masterを使ったデータの消去方法について紹介しました。

パソコンをリサイクルする前にHDDやSSDといった主記憶装置に対しデータ消去を行わないと、情報漏洩になるリスクがあります。

データの消去方法については、一般社団法人パソコン3R推進委員会によると次の3つがあります。

  1. 専用ソフトウェアによるデータ消去
  2. 専用ハードウェアによるデータ消去
  3. 物理的破壊

再利用可能な状態でデータのみを消去する場合、専用ソフトウェアによるデータ消去をお勧めします。

 

データの消去はWindowsの標準コマンドである diskpart と cipher により実現できますが、コマンド特有のクセを理解して操作する必要があり、専門的知識が問われます。

その為、直感的にデータ消去を行いたい方は専用ソフトウェアを利用したデータ消去を行った方が無難です。


データ消去を行えるソフトウェアとして、パーティション管理ソフト EaseUS Partition Masterを紹介しました。

UIで消去対象のドライブを選択したり、消去回数を設定するので直感的に設定から消去までを行えます。


EaseUS Partition Masterによって削除したドライブに対し、EaseUS Data Recovery Wizardによるデータ復元が可能化も試しましたが、データを復元することはできませんでした。

データ消去の規格は分かりませんが、情報流出に繋がるリスクは低いと考えられます。

 

今回の記事は如何だったでしょうか。

もし今回の記事が良かったと思った方や評価したいと思った方は、コメントを残して頂けると嬉しいです。

また、私はパソコン以外にも記事を書いていますので、そちらも読んでいただけると幸いです。

 

さいごの最後に、参考文献を掲載します。

2023/06/08

さくらインターネットのメールをGmailに送ると550-5.7.26エラーになるなら、SPFレコードを設定しよう!

こんにちは、Akira(Type-EDGE)です。

前回、Gmailへ添付ファイル付メールを送信するとSMTP; 550-5.7.26エラーになる障害について紹介させていただきました。

Gmailのセキュリティが高く、適切な設定を行っていないメールをなりすましと判定してしまう為に生じています。

なりすましメールと判定されないようにする為には、SPFレコードをゾーン情報に設定することが求められています。


今回の記事では、さくらインターネットのサーバ管理画面において、どのようにSPFレコードを設定するか紹介します。

レンタルサーバなので設定はとても簡単に行えますが、不用心に設定してしまうと、他の設定が失われてしまう危険性がありますので、その点についてもしっかりと注記しています。

この記事は、このような方向けの記事となっています。

  • Gmailにメールを送信すると、SMTP; 550-5.7.26エラーが生じている。
  • さくらインターネットのメールサーバを利用している。
  • サーバの設定方法について勉強している。

それでは、さっそく行ってみましょうッ!

 

さくらインターネットのメールをGmailに送ると550-5.7.26エラーになるなら、SPFレコードを設定しよう!

SPFレコードを設定する例

Akira(Type-EDGE)がたどり着いた結論

  • SPFレコードを反映するには、DNSサーバの位置が重要になる。
  • さくらインターネットの場合、SPFレコードをワンクリックで自動設定できる。
  • 自動設定するとゾーン情報が全て書き換わるから、バックアップが大切。
  • 設定しても直ぐには反映されず、数時間の時間を置く必要がある。

 

さくらインターネットでSPFレコードを設定する前に行うべき2つの確認

確認事項を教える女性

DNSサーバ情報 

SPFレコードの設定が正常に機能するには、さくらインターネットのサーバに、さくらインターネットのDNS設定が行われている必要があります。

DNSはWhois情報をより確認できます。

ドメインコントロールパネルにログインします。

ドメインコントロールパネルにログインする

トップ画面に契約しているドメインが表示されていますので、SPFレコードを設定したいドメインのWhoisを選択します。

Whois情報を選択する

Whois情報内にある、ネームサーバが以下の値になっているか確認してください。

ネームサーバ1 NS1.DNS.NE.JP

ネームサーバ2 NS2.DNS.NE.JP

ネームサーバの値を確認する

ゾーン情報

次にゾーン情報を確認します。

ゾーン情報はWhois情報のタブ違いにありますので、タブを切り替えて表示して下さい。

ゾーン情報のタブを選択する

ゾーン情報の一覧が表示されますので、このページに書かれている全ての設定をバックアップして下さい。

バックアップ方法ですが、画面のスクショやメモ帳への転記等、後で見て分かる方法であれば何を使っても問題ありません。

 

バックアップする理由としては、これからSPFレコードを自動設定すると、ゾーン情報が書き換わってしまう為です

ゾーン情報が書き換わってしまうことでサーバ運営に影響が出る可能性が否定できない為、SPFレコードが追加されただけか確認するのにバックアップを使用します。

もしもサーバ運営において必要な設定が失われている場合には、バックアップより復元しなければなりません。

 

さくらインターネットにSPFレコードを設定する方法

SPFレコードを設定するには、サーバコントロールパネルにログインします。

サーバコントロールパネルにログインする

トップページにある「ドメイン/SSL」を選択します。

ドメイン/SSLを選択する

SPFレコードを設定したいドメインの設定ページへと移動して下さい。

SPFレコードを設定するドメインを選択する

設定画面で「SPFレコードの使用」を有効にして、保存します。

SPFレコードを有効にする

保存を行うことでゾーン情報が初期化され、全て書き換わってしまいますので、バックアップした内容と相違ないか、確認をお願いします。

ちなみにこの設定が反映されるには時間がかかる場合がありますので、メールの動作確認は半日程度の時間が経ってから行うのをお勧めします。


さいごに

今回は、さくらインターネットのサーバでSPFレコードを設定する方法について紹介しました。


Gmailにさくらインターネットのドメインからメールを送ると SMTP; 550-5.7.26エラーになってしまう障害は、なりすましメールとして判定されている為に生じています。

なりすましメールとして判定されてないようにする為には、SPFレコードをゾーン情報に設定する必要があります。

 

さくらインターネットのサーバにてSPFレコードを自動設定すると、既存のゾーン情報が全て書き換わってしまうのでバックアップを取る必要があります。

ゾーン情報はドメインコントロールパネルより照会できます。


SPFレコードの設定はサーバコントロールパネルにてワンクリックで操作が可能です。

操作したらドメインコントロールパネルのゾーン情報を必ず確認して、大切な設定が失われていないかチェックするようにして下さい。


今回の記事は如何だったでしょうか。

もし今回の記事が良かったと思った方や評価したいと思った方は、コメントを残して頂けると嬉しいです。

また、私はパソコン以外にも記事を書いていますので、そちらも読んでいただけると幸いです。

 

さいごの最後に、参考文献を掲載します。


2023/06/05

【データ移行】LAN経由でデータ移行を行うEaseUS Todo PCTransを紹介

こんにちは、Akira(Type-EDGE)です。

あなたはパソコンを買い替えた事はありますか?

新しいパソコンだと部品が一新されていますので、旧世代のモデルに比べると格段に操作が快適になります。

特にHDD搭載マシンからSSD搭載マシンに切り替わった時なんて、こう感じるかもしれません。

「今まで、どれだけ時間を捨てていたんだ……」


ただし、新しい環境になるには、良い事ばかりではないですよね。

初期設定はもちろん、ファイルを輸送したり、アプリケーションを入れ直したりします。

ソフトウェアの中にはシリアルコードやアカウント情報を求めるものがあり、メール履歴からそれらを探し求めなければなりません。

 

正直、面倒です。

業務の一環でよくやっている私だからこそ、その面倒さはよく理解しています。


そこでパソコンのデータ移行ソフトに手を出してみました。

EaseUS Todo PCTransを使って、データの引っ越し作業がどう変わるのか、使うことによって生じうるメリットやデメリットはどのようなものかを紹介します。

 

このような方々向けの内容になっています。

  • パソコンを買い替えようと考えている方
  • パソコンのデータを簡単に引っ越しする方法を考えている方
  • データ移行ソフトを調べている方

それでは、さっそく行ってみましょうッ!


【データ移行】LAN経由でデータ移行を行うEaseUS Todo PCTransを紹介

EaseUS Todo PCTransの起動画面


Akira(Type-EDGE)がたどり着いた結論

  • パソコンのデータを引っ越しする方法の一つに、データ移行ソフトがある。
  • データ元と移行先の両方のマシンにインストールする手間がある。
  • ファイルスキャンにもかなりの時間がかかるので、手動移行と変わらない事実……
  • データ移行ソフトは、パソコンに詳しく無い方向け。
  • 分かるなら内臓ディスクを抜いて、移行先マシンに直差しが最適解。

 

パソコンのデータを引っ越しする3つの方法

引っ越しの様子

新しくパソコンを買ったら、必ず立ちはだかるのがデータ移行です。

iPhoneやAndroid等の場合、初めて起動すると旧データの引継ぎシステムが動いて、簡単にアカウント情報やデータを移行できます。

しかし、Windowsの場合、そんな便利機能は非搭載です。

Microsoftさん、早く実装ヨロ……

 

パソコンのデータを移行する方法を、私は大きく3つに分類しています。

これらの移行方法はパソコンに関する知識によって選択する必要が出てきますので、ご自身ができる範囲で行うのが良いです。

 

データ移行ソフトを使う:初心者向け

「パソコンに詳しくないけれど、データを移行したい。どれがお勧め?」と、質問されたら真っ先に答える方法です。「簡単・確実・どうにかなる」の三拍子が約束されています。

データ量が少ないのならば無料で済みますが、その域を超えると有料です。

データ移行ソフトを使うメリット

  • 直感的操作で簡単に移行できる。
  • 動かし始めたら、終わるまで放置できる。

データ移行ソフトを使うデメリット

  • 多くのデータを輸送するには、有料ソフトを使う必要がある。
  • データ元と移行先の両方のマシンに、データ移行ソフトを入れなければならない。

 

ネットワーク経由でデータを引っ越しする:中級者向け

IPアドレスについて理解があったり、ディレクトリの共有ができたりするのならば、ネットワーク越しにファイルを送れます。不用意にソフトウェアを入れずに済むので、正直に言ってしまうと手軽です。

ネットワーク経由でデータを輸送するメリット

  • 不必要なソフトウェアを入れずに済む。
  • 必要なファイルを選んで自由にデータを引っ越しできる。

ネットワーク経由でデータを輸送するデメリット

  • IPアドレスの固定化やディレクトリの共有等、知識が求められる。
  • 前準備が地味に面倒。

 

内臓ディスクを移行先に差して、直接移動する:玄人向け

私が良くやっている方法なのですが、元データのマシンから内臓ディスクを抜き、それを移行先マシンに差して、データを直接吸い上げる方法です。USBに比べてSATA接続等は転送量が多いので早いし、確実だし、手間がかかりません。

ただし、一歩間違えれば全てのデータを失う危険性があります。また最近のWindowsでは、他のマシンでデータを吸い上げた内臓ディスクを元のマシンに戻して起動すると、起動障害が起きるので、後戻りはできなくなります。

完全に玄人向けの方法なので、分からない方は絶対にやらないでください。

内臓ディスクを移行先に差して直接移動するメリット

  • 確実に早い
  • 内臓ディスクとして認識されるので、周囲の環境に影響を受けない

内臓ディスクを移行先に差して直接移動するデメリット

  • 方法を間違えると、全てのデータを失う。
  • 元に戻すことができない。

 

EaseUS Todo PCTransを使ったファイル移行方法を紹介!

EaseUS Todo PCTransでデータを転送している様子

データ移行ソフトの一つであるEaseUS Todo PCTransを使って、さっそくファイル移行を試していきます。

ちなみに、このソフトウェアはインストールしたアプリケーションの移行もできる仕様となっていますが、今回は実施していません。

私のデータ移行作業では開発環境が確実に絡み、ユーザが使用するファイルの位置だけでなく、システムが利用するライブラリや環境に大きく左右されると判断した為です。

また、有償の開発環境の場合、ハードウェアの一意な情報であるUUIDを監視しているケースも少なくありません。

無事にソフトウェアを移動しても、起動し操作できなければ意味がありませんので、ここは確実かつ大人しく手動でインストールする方が最適解であると考えています。


EaseUS Todo PCTransですが、以下のURLからダウンロードできます。

 

インストールする対象ですが、データ元と移行先の両方にEaseUS Todo PCTransをインストールしてください。

インストールしているマシン同士で、データの輸送が行えるようになります。

ソフトを立ち上げたら、最初に画面下にあるIPアドレスを覚えておいてください。今後、IPアドレスを設定する時に必要になるかもしれません。

IPアドレスを確認する

「PCからPCへ」のタブでスタートを選択します。

データ移行を開始する

2台のマシンに対し、転送元と転送先を選択します。

転送先と転送元設定

転送元と転送先のパソコンを検索する画面へと移行しますが、基本的には自動で検索がかかります。wifiを経由している場合には自動検索にはかからないので、IPアドレスを手動で指定して見つけてあげる必要があります。

接続が完了すると、転送元のパソコンでアプリやファイル、アカウントのスキャンが開始します。

解析はそれぞれの量によってかかる時間が異なりますが、Windows11を利用している私の環境では20分程度でした。正直、ちょっと時間がかかるかなって感じがします。

スキャン結果は以下の3つに分けて表示しますので、今回は「ファイル」を選択します。

転送対象を選択する

転送先へ移行したいファイルやディレクトリを選択し、「転送」をクリックすると転送が開始されます。

データ移行を開始する

今回は簡単な画像ファイルを転送しただけなので、1分もかからずに終わりました。

データ移行を終えた状態


データ移行ソフトを初めて使用した感想

データ移行ソフトを使ってみた感想

今回の流れを箇条書きすると以下の流れになります。

  1. データ移行ソフト EaseUS Todo PCTransを公式サイトからダウンロード
  2. 転送元および転送先にEaseUS Todo PCTransをインストール
  3. ソフトウェアで転送元および転送先がネットワーク越しに繋がる様にする
  4. 転送元のアプリ・ファイル・アカウントのスキャニング
  5. 転送対象の選択と転送実施 
  6. データ移行ソフトのアンインストール

ちょっと手数が多く、かつスキャニングに時間がかかりすぎるかなと感じました。

業務然り、個人のパソコンのデータ移行然り、既に移行したいファイルが分かっている条件から始まるので、可能な限り手早く済ませてしまいたいのが本音です。

またネットワークを経由しているので転送量が限られており、データ量が多くなれば多くなるほど遅くなると懸念してしまいます。


私がデータ移行を行う際には、古いパソコンを分解して内部の記憶メディアを抜き、新しいパソコンにそれを接続して直接、データを移行しています。

SATA等の接続となる為、ネットワークやUSBに比べて転送量が多く、短い時間で全ての作業を完了できます。

もちろん、物理的な接続で行う手法をネットワーク経由で転送する方法と比較するのは、比較の対象としてレベルが異なっているのは自覚しています。

それでも、いかに効率的にその作業を完了させるかを主軸とした場合には、私はSATA等の物理的接続によるデータ移行の方が合理的だと判断してしまいます。

 

データ移行ソフトはパソコンに詳しく無い方には最適な方法だと感じました。

 

さいごに

今回はデータ移行ソフト EaseUS Todo PCTrans について紹介しました。

古いパソコンから新しいパソコンへデータを移行するには3つの方法があります。

  1. データ移行ソフトを利用する
  2. ネットワーク経由でデータを移動する
  3. SATA等で記憶メディアを物理的に接続し、データを移動する

 

データ移行ソフト EaseUS Tode PCTransを利用してデータを実際に移行する方法も紹介しました。

このソフトウェアでは、転送元と転送先をネットワーク越しに接続し、選択したアプリやファイル、アカウント情報を転送してくれます。

実際に利用して感じたのは、データ移行ソフトは手順が多く、玄人向けではないということです。

パソコンやネットワークに詳しく無い方が、手軽にデータ移行をするには最適なソフトウェアだと分かりました。


今回の記事は如何だったでしょうか。

もし今回の記事が良かったと思った方や評価したいと思った方は、コメントを残して頂けると嬉しいです。

また、私はパソコン以外にも記事を書いていますので、そちらも読んでいただけると幸いです。

 

さいごの最後に、参考文献を掲載します。


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