2023/06/08

さくらインターネットのメールをGmailに送ると550-5.7.26エラーになるなら、SPFレコードを設定しよう!

こんにちは、Akira(Type-EDGE)です。

前回、Gmailへ添付ファイル付メールを送信するとSMTP; 550-5.7.26エラーになる障害について紹介させていただきました。

Gmailのセキュリティが高く、適切な設定を行っていないメールをなりすましと判定してしまう為に生じています。

なりすましメールと判定されないようにする為には、SPFレコードをゾーン情報に設定することが求められています。


今回の記事では、さくらインターネットのサーバ管理画面において、どのようにSPFレコードを設定するか紹介します。

レンタルサーバなので設定はとても簡単に行えますが、不用心に設定してしまうと、他の設定が失われてしまう危険性がありますので、その点についてもしっかりと注記しています。

この記事は、このような方向けの記事となっています。

  • Gmailにメールを送信すると、SMTP; 550-5.7.26エラーが生じている。
  • さくらインターネットのメールサーバを利用している。
  • サーバの設定方法について勉強している。

それでは、さっそく行ってみましょうッ!

 

さくらインターネットのメールをGmailに送ると550-5.7.26エラーになるなら、SPFレコードを設定しよう!

SPFレコードを設定する例

Akira(Type-EDGE)がたどり着いた結論

  • SPFレコードを反映するには、DNSサーバの位置が重要になる。
  • さくらインターネットの場合、SPFレコードをワンクリックで自動設定できる。
  • 自動設定するとゾーン情報が全て書き換わるから、バックアップが大切。
  • 設定しても直ぐには反映されず、数時間の時間を置く必要がある。

 

さくらインターネットでSPFレコードを設定する前に行うべき2つの確認

確認事項を教える女性

DNSサーバ情報 

SPFレコードの設定が正常に機能するには、さくらインターネットのサーバに、さくらインターネットのDNS設定が行われている必要があります。

DNSはWhois情報をより確認できます。

ドメインコントロールパネルにログインします。

ドメインコントロールパネルにログインする

トップ画面に契約しているドメインが表示されていますので、SPFレコードを設定したいドメインのWhoisを選択します。

Whois情報を選択する

Whois情報内にある、ネームサーバが以下の値になっているか確認してください。

ネームサーバ1 NS1.DNS.NE.JP

ネームサーバ2 NS2.DNS.NE.JP

ネームサーバの値を確認する

ゾーン情報

次にゾーン情報を確認します。

ゾーン情報はWhois情報のタブ違いにありますので、タブを切り替えて表示して下さい。

ゾーン情報のタブを選択する

ゾーン情報の一覧が表示されますので、このページに書かれている全ての設定をバックアップして下さい。

バックアップ方法ですが、画面のスクショやメモ帳への転記等、後で見て分かる方法であれば何を使っても問題ありません。

 

バックアップする理由としては、これからSPFレコードを自動設定すると、ゾーン情報が書き換わってしまう為です

ゾーン情報が書き換わってしまうことでサーバ運営に影響が出る可能性が否定できない為、SPFレコードが追加されただけか確認するのにバックアップを使用します。

もしもサーバ運営において必要な設定が失われている場合には、バックアップより復元しなければなりません。

 

さくらインターネットにSPFレコードを設定する方法

SPFレコードを設定するには、サーバコントロールパネルにログインします。

サーバコントロールパネルにログインする

トップページにある「ドメイン/SSL」を選択します。

ドメイン/SSLを選択する

SPFレコードを設定したいドメインの設定ページへと移動して下さい。

SPFレコードを設定するドメインを選択する

設定画面で「SPFレコードの使用」を有効にして、保存します。

SPFレコードを有効にする

保存を行うことでゾーン情報が初期化され、全て書き換わってしまいますので、バックアップした内容と相違ないか、確認をお願いします。

ちなみにこの設定が反映されるには時間がかかる場合がありますので、メールの動作確認は半日程度の時間が経ってから行うのをお勧めします。


さいごに

今回は、さくらインターネットのサーバでSPFレコードを設定する方法について紹介しました。


Gmailにさくらインターネットのドメインからメールを送ると SMTP; 550-5.7.26エラーになってしまう障害は、なりすましメールとして判定されている為に生じています。

なりすましメールとして判定されてないようにする為には、SPFレコードをゾーン情報に設定する必要があります。

 

さくらインターネットのサーバにてSPFレコードを自動設定すると、既存のゾーン情報が全て書き換わってしまうのでバックアップを取る必要があります。

ゾーン情報はドメインコントロールパネルより照会できます。


SPFレコードの設定はサーバコントロールパネルにてワンクリックで操作が可能です。

操作したらドメインコントロールパネルのゾーン情報を必ず確認して、大切な設定が失われていないかチェックするようにして下さい。


今回の記事は如何だったでしょうか。

もし今回の記事が良かったと思った方や評価したいと思った方は、コメントを残して頂けると嬉しいです。

また、私はパソコン以外にも記事を書いていますので、そちらも読んでいただけると幸いです。

 

さいごの最後に、参考文献を掲載します。


2 件のコメント:

  1. Gmail宛のメールがエラーになってしまい困っていましたが
    こちらのブログの情報で大変助かりました!
    ゾーン情報が書き換わってしまい自社HPの閲覧が一時できなくなりましたが、説明通りバックアップメモから手動で直したら全て上手くいきました。
    ありがとうございます。心より感謝申し上げます!!

    返信削除
    返信
    1. 匿名様、コメントをいただきありがとうございます。
      Type-EDGE管理人のAkiraです。
      記事を参考にいただき障害解決に至ったとのことで、私も嬉しい限りです。今後も情報にかかわる記事を更新していきますので、参照いただけると励みになります。

      削除

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